日本フードサービス協会、6月の外食産業市場動向調査を発表
日本フードサービス協会加盟会員社による
外食産業市場動向調査
平成19年6月度結果報告
社団法人日本フードサービス協会(略称:JF=ジェフ 本部:東京都港区 会長:米濱和英)では、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の平成19年6月度分の集計結果をまとめました。「外食産業市場動向調査」は、新規店も含めた外食市場の全体的な動向や業態の変化を把握する「全店データ」と既存店ベースによる店舗の経営状況・動向を探る「既存店データ」を業態別に集計し、前年同月比の指標として表しております。
<全店ベース(新規店も含めた)による外食市場の動向>
トータル売上は前年同月比107.9%と大幅アップ
曜日回りや天候要因で客数が大きく伸びる
<全体概況>
外食産業の新規店も含めた全店ベースによる全業態トータルの6月度売上状況は、前年同月比107.9%と前年を大きく上回った。このところファーストフード業態の伸長が続いていたが、6月は他業態でも全般的に好調に推移するところが多かった。全体の客単価は98.5%と前年同月を下回ったが、客数が109.6%と大幅に増え、売上アップに結びついた。今年は、前年に比べ土曜日が1日多く曜日回りが良かったこと、例年より梅雨時期において雨の量が少なく比較的好天に恵まれたことなどが客数大幅増の要因と思われる。
既存店ベースも、6割強の企業が前年比プラスとなり、既存店全体売上は前年同月比104.6%と、ここ10年で最も大きな伸び率となった。今年1月から6ヵ月連続のプラス。
<業態別概況>
■ファーストフードの業態は、全体の売上が前年同月比二桁増の112.5%と前年を大きく上回った。客単価は97.8%と前年より下落したが、客数が115.0%と増加した。すべての業種で前年を上回ったが、とくに洋風と和風、麺類が客数増に伴って売上も大幅に伸びた。
■ファミリーレストランの業態では、全体の売上は102.4%と前年を2.4%上回り、4ヵ月ぶりにプラスとなった。ただ、洋風と和風は売上を伸ばしたが、中華と焼肉は前年を下回るなど、業種によってバラツキが見られる。全体の客数は101.9%、客単価は100.5%とともに前年同月より上回った。
■パブ・居酒屋の業態は、全体の売上は109.6%と大幅増となった。客数105.1%、客単価104.2%とともに大きく伸びた。分野別の売上では、パブ・ビヤホールは103.0%、居酒屋は店舗数増もあり112.1%と伸長した。
■ディナーレストランの業態は、店舗増により客数が109.7%と大幅に増え、客単価も100.6%と前年を上回り、売上は110.4%と前年同月比二桁の伸びとなった。
■喫茶の業態は、売上105.8%と前年同月を5.8%上回り、好調に推移している。客数は103.9%、客単価も101.9%と前年比プラスであった。
*以下、詳細なデータは添付資料をご参照ください。