日鉱金属、環境リサイクル事業の基盤強化等を目的とし「HMC計画」を推進
日立メタル・リサイクリング・コンプレックス(HMC)計画の推進について
日鉱金属株式会社(本店:東京都港区虎ノ門二丁目社長:岡田昌徳以下「当社」)および当社関連会社の日鉱環境株式会社(本店:茨城県日立市宮田町社長:福田和人以下「日鉱環境」)は,環境リサイクル事業の基盤強化等を目的とする「日立メタル・リサイクリング・コンプレックス計画」(以下「HMC計画」)を推進することとし,今般,約100億円を投資し,当社日立工場内にHMC工場を建設することといたしました。
各種IT機器,自動車,家電等には,レアメタル,貴金属を含む多種の有価金属が使用されており,これらの廃棄物が大量に発生する首都圏は大型の都市鉱山とも言えるものであります。
現在,当社グループの日鉱環境が,首都圏に隣接する茨城県日立市において,ゼロ・エミッション・リサイクルによる環境リサイクル事業を行っておりますが,今般,当社はこの立地条件を活かし,クリーンな“大都市隣接型セカンダリー・スメルター”としての機能を更に強化するため,HMC計画を推進することといたしました。
HMC計画では,主に首都圏において発生するリサイクル原料をHMC工場および日鉱環境において効率的に処理し,レアメタルおよびPGM(白金族金属)を含む貴金属を中心に回収を行うこととしております。また,現在,日鉱製錬株式会社(本店:東京都港区虎ノ門二丁目社長:清水雄司)佐賀関製錬所において処理している低品位リサイクル原料および製錬工程各種中間生産物等も原料とすることから,HMC計画は,同製錬所製錬工程の負荷を軽減し,安定操業に寄与するとともに,電気銅の品質向上に資するものであります。
加えて,HMC計画によって回収した各種金属は電子材料事業の原材料であることから,HMC工場は,当社電子材料事業の重要な原材料安定供給ソースとなります。
HMC計画の概要は別紙のとおりであります。
日立地区においては創業100周年を機に,現在,日立地区リニューアル計画を推進し,日立地区のレイアウトの見直し,設備の増強,構内インフラの整備等を行っておりますが,HMC計画は,同リニューアル計画の一環の事業計画であり,当社としては,次の100年を担う事業の一つとして位置づけております。
日鉱金属グループでは,HMC計画の実行により,環境リサイクル事業基盤の強化,佐賀関製錬所の生産効率化および電気銅の品質向上並びに電子材料事業における原材料の安定確保を図ることを通じ,資源循環型社会の構築に一層貢献してまいります。
以 上
※以下は添付資料を参照
【別紙】 HMC計画の概要
(ご参考1) HMC 工場建屋イメージ図
(ご参考2) 日立地区リニューアル計画の概要