バンダイネットワークスなど、携帯機器向けゲーム開発環境「X-Forge 2007」を開発
バンダイネットワークスとアクロディア、
携帯機器向けゲームSDKのX-Forge 2007をリリース
携帯電話のゲームコンテンツをリッチに表現
バンダイネットワークス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:大下 聡、以下、「バンダイネットワークス」)と株式会社アクロディア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:堤 純也、以下、「アクロディア」)は、携帯機器向けゲーム開発環境「X-Forge 2007」を開発したことを発表します。
近年、携帯電話のダウンロードスピードはブロードバンド並みに向上し、よりリッチなコンテンツの利用が可能になっています。これに伴い、携帯機器向けシステムLSIも高性能・高機能製品が登場し、液晶表示デバイスも高解像度による高精細化が進み、魅力的なコンテンツを楽しめる環境が整いつつあります。このような市場動向の中に、バンダイネットワークスとアクロディアは、ネットワークスサービスの高度化と高い処理性能、表現能力をもったモバイルデバイスに対応するため、X-Forgeに新たな機能を追加することで、「TC35711XBG(東芝製)」などの高性能な3Dグラフィクス機能を搭載したシステムLSIの性能を最大限に引き出すことを可能としました。
最新のX-Forge 2007 SDKでは、モバイルゲーム市場に先駆けてOpenGL/ES2.0に初めて対応し、プログラマブルシェーダ機能やシーングラフなどをサポートしています。従来の3Dミドルウェアでは難しかった、リアルな3D映像を表現することができます。また、ゲームコンテンツ内の動画処理にVIVID Movieを組み込み、圧縮効率の高い高画質動画も使用できます。その他、効果音などのサウンドエフェクトの機能充実を図り、より魅力的なゲームコンテンツの開発をサポートします。さらに、X-Forge 2007では各機能のコンポーネント化を進め、Khronos Groupが提唱する「Open KODE」にいち早く対応し、デファクトスタンダードな3DグラフィクスAPIである「OpenGL ES 1.0/1.1/2.0」をサポートします。
バンダイネットワークスとアクロディアは、両社のネットワークを通じて、最新のX-Forge 2007 SDKを共同で国内外へ販売してまいります。バンダイネットワークスは、X-Forge 2007を自社コンテンツの開発へ積極的に導入・活用し、アクロディアは、バンダイネットワークスの持つゲーム開発能力とビジネスノウハウを活用し世界市場に展開を図ってまいります。
「TCX35711XBG」は、株式会社東芝が開発した携帯電話のゲーム機能向けシステムLSIであり、クラス最高性能を誇る1秒当たり100Mポリゴンの描画性能を実現する高機能な3Dグラフィクスプロセッサ、マルチメディア処理に適したメディアプロセッサ「MeP」(Media Embedded Processor)と「ARM1176JZF-S」の3つのプロセッサを1チップに搭載し、据置型ゲーム機器に匹敵する処理性能が実現できます。ワイドVGAに対応した液晶コントローラも内蔵し高解像度の3Dグラフィクスを表示することができ、最新の「プログラマブルシェーダ」に対応しており、光沢面の反射像や逆光のまぶしさなどの3D映像をリアル画像のように表現できます。
【X-Forge 2007のシェーダ機能】
●X-Forge 2007では、最新の家庭用ゲーム機で初めて採用された技術であるプログラマブルシェーダ機能に対応しています。プログラマブルシェーダは、従来な方法では実現できなかったポリゴンの頂点や画像を構成するピクセルの値の計算方法を自由にプログラムすることができるもので、例えば次のような高度な表現をリアルタイムに生成することが可能になります。
・肌の質感の表現
・燃えさかる炎の表現
・波打つ水面の表現
・リアルな反射や影の表現
●プログラマブルシェーダを使うには本来非常に高度の技術が要求されますが、X-Forge 2007では新たに開発したGUIベースのツールである「マテリアルエディタ」により、複雑なプログラミングをしなくても高度なシェーダ機能の設定が可能です。
・図1 プログラマブルシェーダを活用した3Dシーンの例。プールの水面や、壁や天井に反射するプールからの反射光、ライトマップを利用した影などが表現されています。
・図2 作成したマテリアルシェーダは3Dモデリングツール内でブラウズすることができます。
・図3 マテリアルエディタツール。設定した結果をリアルタイムにプレビューできます。
・図4 プログラマブルシェーダを活用した3Dシーンの例。法線マップによるリアルな盾やライトマップによる影、スプライトによるフレアなどが表現されています。
(※図1~図4は添付資料を参照)
【バンダイネットワークス株式会社】
2000年9月に株式会社バンダイから分社。資本金11億13百万円、代表取締役社長、大下 聡。
人気のキャラクターの版権を取得し消費者に受け入れられるように商品化するキャラクターマーチャンダイジングを得意とするバンダイナムコグループならではの強さを武器に、独自のサーバ運用のノウハウや優れた企画力・発想力、それにパートナー企業との連携を存分に活かして、コンテンツ事業やソリューション事業、コマース事業など幅広く手がけています。
バンダイネットワークスが提供している携帯電話向けコンテンツは、約370万人のユーザー(有料会員、国内)にご利用いただいています。2003年12月12日にJASDAQ市場(コード:3775)に上場しております。
当社の詳細につきましては、次のHPをご覧ください。http://www.bandai-net.com
【株式会社アクロディア】
アクロディアは、モバイル端末のミドルウェア技術などソフトウェアの研究開発を行う技術集団です。特にユーザーと端末との間をつなぐ様々なインターフェース技術にフォーカスしており、現在ユーザインターフェース技術およびメール拡張技術などを市場に提供しております。さらに、モバイルプラットフォームのインターフェースをより使いやすくするためにも欠かせない、グラフィック性能の向上に関する研究開発にも力を注いでおります。常により良い製品を追求し、技術の向上を図る当社の姿勢と取り組みは各方面より高い評価をいただいており、日本や韓国のみならず中国やヨーロッパ、北米などグローバルな市場で営業活動を展開しております。なお、アクロディアは設立後わずか2年3ヶ月で、2006年10月19日に東証マザーズに上場いたしました。
設立:2004年7月
本社:東京、/拠点:韓国、フィンランド、米国
当社の詳細につきましては、次のHPをご覧ください。http://www.acrodea.co.jp/
※X-Forgeは、株式会社アクロディアと株式会社バンダイネットワークスの商標です。
※その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。