明豊エンタープライズ、早大との産学協同研究を決定
学校法人早稲田大学との産学協同研究に関するお知らせ
~Zero Energy Residence(ゼロエネルギーレジデンス)の研究~
当社と学校法人早稲田大学(本部:東京都新宿区戸塚一丁目104番地理事長:白井克彦)は、このたび、外断熱工法を採用した100年耐用型マンションの実測をおこない、Zero Energy Residence(ゼロエネルギーレジデンス)の開発(以下「本研究」という)に関して、平成19年7月から平成22年3月31日までの共同研究を行なうことを決定いたしましたので、下記のとおりにお知らせいたします。
記
平成17年2月に発効された「京都議定書」、国による「建設リサイクル法」「住生活基本法」の制定、国土交通省住宅局の支援のもと、産官学共同プロジェクトにより開発された「建築物総合環境性能評価システム(CASBEE)、さらには東京都が平成17年10月から導入した「東京都マンション環境性能表示」など、住宅施策は、「環境」「安全」「健康」「快適」に重点を置いたものに転換し始めています。
もはや、民間住宅事業者も建設期間やコストを最優先したスクラップ&ビルドから次世代に承継していける住宅資産としてのマンション供給を要請されているものと言えます。とりわけ京都議定書の達成が懸念される状況のなかで、個人住宅分野については喫緊の課題となっております。
当社が世の中に供給する外断熱工法を採用した100年耐用型マンション“シェルゼ”は、これらの社会的要請や課題を解決していけるものと確信する一方で、次世代に継承していける住宅資産としての“シェルゼ”を広く世の中に提案していく為には、一層技術開発による進化が不可欠であると考えております。
このことから当社=民間事業者としての単独研究ではなく、中立的第3者機関である『学』と連携することにより、より社会に受け入れられる外断熱工法を採用した100年耐用型マンション“シェルゼ”の技術的進化と住まい方の進化を研究すべきと考え、本年11月に創立40周年を迎える当社の記念事業の一環として、わが国の建築業界に数多くの優れた人材を輩出し、国内外からも高い評価を受け、産学連携に積極的な取り組みを展開している“学校法人早稲田大学”との共同研究を決定いたしました。
具体的には、共同研究者である早稲田大学理工学術院高口洋人准教授のグループと省エネルギー,快適性,長寿命性から注目を集める外断熱集合住宅の性能実測及びシミュレーションを通じ,更なる省エネ手法,長寿命化対策を開発し,エネルギー的に自立した「Zero Energy Residenceの研究」と「社会的受容プロセスに関する研究」を行なってまいります。
(1)Zero Energy Residenceの研究
1)目的
集合住宅における空調用エネルギー消費量を最小化する建築工法、空調システム、使用方法を明らかにする。また、それらによるイニシャルコスト削減効果について検証を行ないます。
(注)プロジェクトのタイトルは、テーマとして掲げているものであります。
2)提供
当社の外断熱工法を採用した100年耐用型マンションの提供をする。
具体的には、シェルゼパビリオン(東京都目黒区)・賃貸マンション等の提供を考えております。
(2)Zero Energy Residenceの社会的受容プロセスに関する研究
1)目的
本研究が社会的に受容される(売れる)プロセス、提供すべき情報と手段、使用方法についての認知促進方法など、Zero Energy Residenceの作り手と住まい手の協働のあり方について研究を行ないます。
2)研究計画
販売時、モデルルーム来訪者に対するアンケート調査。シェルゼパビリオンでの宿泊体験者へのアンケート調査などを行ないます。
尚、本件により平成17年12月27日に中期経営計画の中で発表しました平成20年7月期の数値計画への影響はございません。
以 上