キャッツ、機能拡張した組込みシステム開発支援ツール「ZIPC」最新版を発売
「ZIPC」最新版のVersion 9.1を発表
自動生成コードがMISRA C準拠に
組込みシステム開発支援ツールの業界標準が機能拡張
~モデリングのユーザビリティ、モデルベース検証、下流工程連携などをより強化~
キャッツ株式会社(社長・上島康男、横浜市港北区)は、主力製品の組込みシステム向け開発支援用CASE(Computer Aided Software Engineering)ツール「ZIPC」の最新版「ZIPC Version 9.1」を、7月31日に出荷開始します。本製品の価格はプロフェッショナルモデル(モデリング、モデル・シミュレーション、コード自動生成が可能)108万450円(税込み:スタンドアロン版)162万1,200円(税込み:チーム・フローティング版)です。
1990年に発表したZIPCは、国産初のCASEツールとして、デジタル家電や携帯電話、制御システムなどの開発ツールとしての評価を高め、組込みシステム開発用CASEツール分野で1998年以来9年連続の国内シェア首位(電子情報技術産業協会(JEITA)調べ)を続けている製品です。
ZIPCは、プログラムの「事象」「状態」「処理」をモレヌケ無く設計することができる「拡張階層化状態遷移表(EHSTM:Extended Hierarchy State Transition Matrix)」を用いてモデリングからモデル・シミュレーション、コード自動生成等を行うことが可能です。
MISRA Cは、欧州の自動車業界団体MISRA(Motor Industry Software Reliability Association)が制定した車載用のソフトウェアを対象としたC言語プログラミングのガイドラインで、欧州だけでなく、日本や北米の自動車業界におけるコーディング・ルールのベースとなっています。
ZIPC Version 9.1の自動生成CコードがMISRA Cに準拠したことで、自動車業界を始めとするソフトウェアに高信頼性が求められる各種システム、アプリケーションに対しても、より安心して使用して頂くことが可能になります。
■『ZIPC Version 9.1』の主な拡張機能■
●エディタ~ユーザビリティを強化~
・外部コマンド登録機能を追加
ZIPCのメニューに外部コマンドを登録することで統合的な環境を構築でき、ZIPCのジェネレーションやコンパイルなどの操作と関連付けることで、ZIPCの機能を拡張することができます。
●チェッカー~モデルの書式チェック機能を強化~
・モデルの書式チェック機能を強化
Simulation環境構築前、自動生成コードのGenerate前のモデル・チェック機能を強化することで、次の開発フェーズへの移行がスムーズになります。
●シミュレータ/アニメータ~実装前のモデル・デバッグ機能を強化~
・VisualStudio2005対応(VIP、アニメータ)
・Simulation速度の向上(当社比3倍)
・STMステータスビューア機能(別ビューアで各STMのステータスをウォッチ)
※実装前のモデル・デバッグの生産性をさらに向上させました。
(シミュレータ、アニメータ)
・printf、sprintfに対応しました。(シミュレータ)
●ジェネレータ~MISRA C準拠~
・MISRA C準拠の自動生成コード
自動車業界を始めとした高信頼性を求められるシステムへも安心してお使い頂けます。
●エミュレータ~対応デバッガを追加~
・「microVIEW-PLUS」(横河デジタルコンピュータ社)に対応
・「TIDE」(東芝セミコンダクタ社)に対応
・「ID78K0R-QB」(NECエレクトロニクス社)に対応
下流工程で、より幅広いデバイス群に対応させました。
※各機能の詳細内容
↓↓↓
http://www.zipc.com/product/zipc/version91.html
以 上