矢野経済研究所、九州大学情報基盤研究開発センターと産学連携の研究体制を開始
矢野経済研究所は九州大学情報基盤研究開発センターと提携、マーケティング領域における新たな情報検索・分析エンジンを開発すべく産学連携の研究体制を本格スタートさせました
株式会社矢野経済研究所と九州大学情報基盤研究開発センターは、本年3月より同センター廣川佐千男教授のテキストマイニングに関する研究成果と、弊社が有する企業向け情報提供サービスの実績・ノウハウをもちより共同で次世代情報検索・分析エンジンの開発を進めてまいりました。マーケティング領域における本格的なビジネス展開を前に、実用化に向けたテストシステムを弊社Webサイト上に公開しましたのでご案内させていただきます。
この度公開したのは、廣川教授の研究チームが開発したテキストマイニング技術を弊社発刊の市場調査レポート(年間約270タイトル)の目次検索に応用したシステムです。
新検索システムでは、廣川教授が開発した独自技術である「ConceptGraph(TM)」および「MINDEX(TM)」を活用、利用者の方が入力した検索キーワードに応じて、関連性の高いキーワードが放射状のマップにより表示されます。これにより利用者は検索しようとしている市場領域のみならず関連する製品、技術、ニーズ、周辺ビジネスなどに対する“気づき”を得ることができると同時に、そのキーワードを中心とした市場トレンド全体を俯瞰することが可能となります。
廣川佐千男教授のテキストマイニングに関する研究成果は、独立行政法人科学技術振興機構の「大学発ベンチャー創出推進制度」(注)の適用を受け、ベンチャー企業設立に向けて現在活動中ですが、弊社ではこの研究成果をもとに、これまでにない新たなマーケティング情報の分析サービスを開発、提供していく予定です。
【新検索システムの画面イメージ】
※添付資料を参照
【新検索システム(画面右下)を備えた弊社Webページのイメージ】
※添付資料を参照
■矢野経済研究所ホームページ:http://www.yano.co.jp/
※廣川佐千男教授のテキストマイニングに関する研究成果につきましては、こちらからご覧いただけます。→http://lafla.co.jp/
(注)独立行政法人科学技術振興機構の「大学発ベンチャー創出推進制度」について
大学等の研究成果を基にした起業及び事業展開に必要な研究開発を推進することにより、大学発ベンチャーが創出され、これを通じて大学等の研究成果の社会・経済への還元を推進することを目的とする事業です。
開発代表者 九州大学 教授 廣川左千男、起業家(事業化責任者)宥免 達憲の連名で申請した課題「データマップ法と概念グラフによる次世代検索エンジンの研究開発」が平成18年度「独創的シーズ展開事業 大学発ベンチャー創出推進」に採択されています。
◆廣川 佐千男教授(ひろかわ さちお)
昭和54年九州大学大学院理学研究科数学専攻修士課程修了。静岡大学工学部助手、九州大学教養部助教授、同大学大学院システム情報科学研究科教授を経て、現在、同大学情報基盤研究開発センター教授。研究テーマは、検索エンジン、テキストマインング、数理論理学。情報処理学会、電子情報通信学会、人工知能学会、日本数学会に所属。
◆株式会社矢野経済研究所
市場分析からソリューション提供まで、各産業分野においての専門性を有する市場調査会社のパイオニア。ニーズに合わせた受託調査によるコンサルティング、タイムリーなビジネステーマを設定した調査レポートの提供など、幅広い事業を展開している。
代表取締役社長:水越 孝
設 立:1958年3月
資本金:2億円
所在地:東京都中野区本町2-46-2中野坂上セントラルビル
年間レポート発刊:約270タイトル