セイコーエプソン、高解像度ドットマトリクス液晶ドライバ内蔵フラッシュマイコンを商品化
最新の16ビットRISC登場 16MBのアドレス空間ながら、8ビットマイコン並みの回路規模と低消費電力を実現
第一弾として高解像度ドットマトリクス液晶ドライバ内蔵フラッシュマイコン「S1C17701」を商品化
セイコーエプソン株式会社(社長:花岡 清二、以下エプソン)は、このほど16MBのメモリ空間を持ち、8ビットマイコン並みの低消費電力と回路規模を実現した、最新の16ビットRISC MCU「S1C17701」を開発、2007年 9月よりサンプル出荷(パッケージ品 税別価格:1,050円)、10月より量産出荷(月産50万個)開始予定です。
本製品は、フラッシュROMおよび高解像度のドットマトリックス液晶ドライバを内蔵した1チップマイコンです。 64KバイトフラッシュROMを内蔵しており、ソフトウェア開発と評価が容易に行えます。
また、腕時計アプリケーションで培われた低消費電力技術により、スタンバイ時は2.5μA (標準値) の低消費電流を実現、1.8Vの動作電圧で8.2MHzの高速動作を可能にしています。現在、8ビットマイコンをお使いのお客様には多くのケースで消費電流をそのままに高性能化を実現し、16ビットマイコンをお使いのお客様についても、低消費電流化によるバッテリーの長寿命化を提供します。
エプソンは、今後もお客様の様々なニーズにお応えできるよう、「待機時電流を大幅にカットする低リークプロセス」、「システムのパワー効率を高めるアルゴリズム」、「低パワー・低電力化を極めたアナログ回路」といった3つのコアテクノロジを活かしたデバイスのラインアップを拡充してまいります。
■本製品の特長
特長1:低消費電力
・16ビットRISCマイコンながら、8ビットマイコン並みの回路規模と消費電力を実現
Sleep時 :1μA(標準値)
Halt時(32.768KHz):2.5μA(標準値).
動作時(32.768KHz) :13.5μA(標準値)
液晶表示時(32.768KHz) :6.5μA(標準値)(*1)
特長2:高解像度ドットマトリックス液晶ドライバ内蔵
・56seg x 32com(1792dot)の解像度をもつ白黒液晶ドライバ内蔵
・専用の定電圧・昇圧回路を内蔵し、大規模な外付け回路無しで液晶表示を実現
特長3:お客様の開発期間の短縮
・ソフトシミュレータやポケットサイズの開発ツールを準備、すぐに評価可能
・コード効率の優れたCコンパイラと命令セット
・小型省ピンシリアルICE
・フラッシュROM内蔵(自己書き換え対応)
・短納期対応、最短8日で量産出荷(*2)
*1:パネル負荷無し、Halt状態
*2:注文を頂いてから弊社工場出荷まで(フォーキャストを頂いている前提となります。) なお、工場負荷状況および注文数によっては対応できない場合もあります。
■対象アプリケーション
本製品は、電池駆動、センサインターフェース、省スペース、モノクロ液晶表示の充実を考えているアプリケーション(リモコン、スポーツウォッチ、携帯型健康機器)などに最適です。
* 関連資料「アプリケーション例(リモコン)」 参照
以上