MasterCard、アジア・太平洋地域の「女性の社会進出度」調査結果を発表
MasterCard、アジア/太平洋地域の「女性の社会進出度」調査の最新結果を発表
経済環境を楽観視する男性に対し、女性の管理職・専門性に関する意識の低下が明らかに
~ニュージーランドは最高の指数を記録、日本は引き続き13か国中最下位~
MasterCard Worldwide(本社:ニューヨーク州パーチェス、以下、MasterCard)は、アジア/太平洋地域の13の市場(*1)を対象に行ったMasterIndex「女性の社会進出度」調査結果を発表しました。調査結果によると、女性は「雇用市場への参加」や「学歴」において堅調に伸びを示している一方、「管理職であること」に対する認識に関して、男性ほど楽観的でないことが分かりました。
アジア/太平洋地域全体としては女性の社会経済的進出は、2006年の76.11から今年は72.09と指数の上でやや落ちこんでいます。「雇用市場への参加」と「学歴」において昨年から幾分の伸びが見られるものの、「管理職であること」に関する女性の意識は2006年の70.68から2007年の56.23と、明らかな下落を示しています。この指数の下落は、女性側での意識のわずかな低下と、男性側の楽観的意識の急上昇とあいまってもたらされた結果です。「平均収入」の指数は67.87でした。
日本は指数が46.93と昨年(46.08)に比べ若干の改善はあったものの、依然として13市場で最も低い指数となりました。「平均収入」は61.76と、昨年の29.33に比べて男女差の改善がみられましたが、「管理職であること」は21.00と、昨年の50.38から大きな落ち込みをみせ、男性優位とみなす傾向が強くなっていることがわかりました。(添付資料参照)
13の市場におけるMasterIndex「女性の社会進出度」調査指数は、46.92から89.85と開きがみられました。最高位はニュージーランドの89.85で、フィリピンは昨年の90.90から87.43へとポイントを落とし、2位に終わりました。また、台湾(82.19、昨年72.32)がそれに僅差で続いています。
東南アジア市場は他のアジア太平洋地域に比べて調査指数が落ち込んでいます。東南アジア6市場(*2)のうち5つの市場の調査指数が2006年に比べて低下しています。ベトナムだけが例外で、去年の70.57から今年は72.18と指数を伸ばしています。
「『雇用市場への参加』や『学歴』といった項目で女性と男性の格差は狭まっている一方、『管理職であること』や『平均収入』といった、主観的な意識を問う項目の結果はわずかに低下しました。」とMasterCard Worldwideのアジア太平洋及び中東アフリカ地域コミュニケーション担当のヴァイスプレジデント、ジョージェット・タン(Georgette Tan)は述べています。
「女性が引き続き職場に進出し、高い学歴を得るにつれ、雇用とキャリアアップに新たな道が拓けることになります。好景気と厳しい雇用状況にもかかわらず、女性はまだ『管理職であること』や『平均収入』では男性と同等の機会を得ていないと感じています。このことが、経済環境を楽観視する男性の感情の持ち直しともあいまって、女性の自己認識に悪影響を与え、その結果いくつかの市場で調査指数が下落したものと思われます。」
「学歴」の点では、ニュージーランド(129.24)、フィリピン(120.81)、タイ(118.89)とオーストラリア(101.74)の女性のリードが続いています。他に興味深い点は、台湾の女性の収入における意識の高まりで、「平均収入」指数は昨年の73.53から113.16へと向上しています。
主な傾向は以下の通りです:
●男性と比べると、オーストラリア、中国、インドネシア、日本、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムの11市場の女性は、「管理職であること」に関する意識が昨年よりも穏やかである傾向が見られます。
●「雇用市場への参加」が最も男性に近いとされているのはベトナム(99.77)であり、中国(83.64)、ニュージーランド(83.13)、タイ(82.66)、オーストラリア(81.67)と続きます。
●オーストラリア、中国、インドネシア、韓国、マレーシア、シンガポール、タイの7市場の女性は1年前に比べて収入に自信を持っていない傾向が見られます。
●「学歴」においては、台湾(91.44)、香港(89.80)、シンガポール(85.88)、中国(81.65)といった市場で男性との教育の差が狭まっています。
(*1) 日本、オーストラリア、中国、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム
(*2) インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム
【MasterCard Worldwide について】
MasterCard Worldwideは、世界中の金融機関、数多くの企業、カードホルダー、加盟店をつなぎ、グローバルな商取引を推進しています。MasterCardは、フランチャイザー、プロセッサーならびにアドバイザーという役割を通して、ペイメント・ソリューションを提供し、毎年およそ140億に及ぶ支払いをシームレスに処理するかたわら、カスタマーである金融機関およびカード発行会社や加盟店に対して業界をリードする分析やコンサルティングサービスを提供しています。MasterCard(R)、Maestro(R)およびCirrus(R)のブランドファミリーを通じてMasterCardは世界210を超える国や地域の消費者とビジネスに役立っています。詳細はホームページ www.mastercard.com をご覧下さい。
*本リリースに記載されている製品名および名称は各社の商標または登録商標です。
*MasterIndexの詳細に関しては www.masterintelligence.com (英文)にてご覧いただけます。
(※ 以下、詳細は添付資料「オリジナルリリース」を参照してください。)