平成16年4月14日
ネットアンドセキュリティ総研株式会社
http://www.ns-research.jp/
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ネットアンドセキュリティ総研、ネット決済サービスに関する調査結果を発表
~ 決済代行サービス導入率は15%程度、2003年度の市場規模は680億円に ~
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■■ 要約 ■■
インターネットビジネスの総合シンクタンクであるネットアンドセキュリティ
総研株式会社(代表取締役 原 隆志 東京都港区)は、ネット決済サービス
を行っている企業10社、1団体に対しヒアリング調査を実施した。
その結果から、決済代行サービスを導入しているのは国内でEC事業を展開する
サイトのうち15%程度で、2003年度のネット決済サービス市場規模は680億円
と推定される。また2008年度には2400億円規模に達すると見込まれることが分
かった。
なお、調査結果については、「ネット決済サービス実態調査 2004年度版」と
いう調査資料にまとめている。
■■ 調査結果ダイジェスト ■■
◇2003年度のネット決済サービス市場規模は680億円、2008年度は2400億円に
2004年2月末現在、日本国内でECを行っているのは約75,000サイトで、そのう
ち決済代行サービスを導入しているのは15%(11,000サイト)程度とされてい
る。この中には決済サービスを導入したものの不採算等の理由からサービスを
休止しているサイトも含まれており、稼働ベースでは9,500サイト程度と推測
される。
決済サービスの認知度は総じて向上しているものの、日本人の意識では現金決
済の信頼性に適うものはなく、振込みや代引き、コンビニ決済など、レガシー
な方法で決済するケースが根強く残っている。
現在、注文から決済までをすべてネット上で完遂しているのは、全EC取引の25
%程度で、2003年度の決済サービス市場規模は680億円と推定される。
2004年度は利用率(25%)等の変動がないと仮定しても、2003年度と比較して
140%近くまで伸長する。同じ方法で算出すると2008年度は1,800億円規模にな
るが、その頃には決済サービスの利用率が40%以上に達する見込み。また各サ
ービス事業者では手数料率や初期・月次費用を引き下げる傾向にあり、そうし
た要素を加味すると2008年度の市場は約2,400億円規模になると推計される。
【決済サービス市場規模予測】
単位:億円
──────────────────
年度 2002 2003 2004 2008
──────────────────
350 680 960 2,400
──────────────────
◇クレジットカード決済が約560億円、依然市場の8割強を占める
2003年度のネット決済サービス市場(680億円)を決済手段ごとに見ると、最
も多くのECサイトに導入され、事実上デファクトスタンダードとなっているク
レジットカード決済が約560億円と、市場の8割強を占める。次いでネットバ
ンキングサービスが7%程度と推定される。
その他(約10%)はプリペイドや電話料金一括回収サービスなど、比較的小額
決済向きのサービス群が占める。
今後市場が拡大しても、クレジットカード決済の占める割合が大きく減少する
要素は見当たらず、80%前後のウエイトを維持して推移していくものと考えら
れる。
【2003年度市場 決済サービス別ウエイト】
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クレジット 82.4%
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ネットバンキング 7.4%
────────────
その他 10.3%
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※四捨五入の関係で、合計が100%になっておりません。
◇ネット決済サービス市場は右肩上がりの成長を維持、鍵は「利用率」
また、ネットバンキング人口の急増、オークション落札代金のオンライン支払
の広範な認知、モバイル物販の定着、リアルとサイバーでシームレスに利用で
きるサービスの展開、ネットゲーム市場の拡大などの追い風を受け、市場は右
肩上がりを維持すると各サービス事業者も見ている。
しかし、代引きや振込のシステムを併用しているECサイトでは、相変わらず決
済サービスの利用率が低い。これは商品を受け取ってから支払いたい、という
エンドユーザの意識が強いため。決済サービスが浸透するには繰り返し利用す
ることによる慣れが必要であることを事業者側も認めており、サービス利用率
(現在約25%)は徐々に上がっていくものと考えられる。
■■ 調査概要 ■■
【調査対象・方法】
代表的な決済サービス事業者(10社1団体)を訪問し、ヒアリング調査を行っ
た。
【調査期間】
2004年2月1日~2004年3月12日
■■ 報告書目次 ■■
1.調査概要
1)調査目的
2)調査手段/調査期間
2.業界構造分析
I.EC市場動向
1.EC市場規模
2.マーケットトレンド
3.ユーザ動向
II.決済サービス事業者動向
1.ネット決済市場環境
2.業界構造
3.事業の方向性
4.決済サービスの市場予測
III.分類別決済サービス分析
1.クレジットカード
2.プリペイド
3.ICカード
4.ネットバンキング/インターデビット
3.サービス個票編
【クレジットカード】
カードコマースサービス(CCS)
BuySmart(ベリトランス)
ZEUS Cardservice(ゼウス)
Livuy(NTTコミュニケーションズ)
【プリペイド】
BitCash(ビットキャッシュ)
QQQカード(富士ソフトABC)
WebMoney(ウェブマネー)
【ICカード】
セーフティパス(NTTコミュニケーションズ)
Edy (ビットワレット)
【ネットバンキング/インターデビット】
ジャパンネット銀行
イーバンク銀行
インターデビット(JIPPA)
■■ 調査資料の概要 ■■
【詳細】
資 料 名:ネット決済サービス実態調査報告書 2004年度版
発 刊 日:2004年3月31日
判 型:A4版(単色刷り)・165頁
調査・編集:ネットアンドセキュリティ総研株式会社
発行・販売:ネットアンドセキュリティ総研株式会社
頒 価:99,225円(税抜94,500円+消費税4,725円)別途税込送料500円
【詳細URL】
http://shop.ns-research.jp/p-nse04.shtml
【お申し込み方法】
TEL・FAX・e-mailのいずれかにて住所・お名前・e-mail・電話番号・会社名
を明記の上お申し込みください。
また、上記URLよりお申し込みページへリンクしておりますので、そちらの
フォームでのお申し込みも可能となっております。
■■ ネットアンドセキュリティ総研株式会社 ■■
・設 立:1996年10月
・資 本 金:151,450,000円(2003年11月20日現在)
・代 表 者:代表取締役 原 隆志
・事業内容:インターネットビジネスの総合シンクタンク
・取扱商品:・企業様のweb、メールマガジンのコンテンツ企画、制作、運
用、顧客対応業務の代行
・セキュリティ製品レビュー、ウイルス情報、セキュリティホ
ール情報、インシデント情報など幅広くセキュリティ情報を
提供
・情報通信市場、ネットビジネスに特化した独自調査の企画、
受託、調査資料の制作・販売
・インターネットリサーチの実施および事業立ち上げ支援
サービスなど
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