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ニュースリリースのリリースコンテナ第二倉庫

ニュースサイトなど宛てに広く配信された、ニュースリリース(プレスリリース)、 開示情報、IPO企業情報の備忘録。 大手サイトが順次削除するリリースバックナンバーも、蓄積・無料公開していきます。 ※リリース文中の固有名詞は、発表社等の商標、登録商標です。 ※リリース文はニュースサイト等マスコミ向けに広く公開されたものですが、著作権は発表社に帰属しています。

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2007'06.27.Wed

ジーエヌアイ、東大と共同開発の遺伝子ネットワークドローイングソフト販売で和光純薬と提携

ジーエヌアイ、和光純薬と提携、東大と共同開発した遺伝子ネットワークドローイングソフトウエアの拡販へ


Tokyo, Japan, Jan 18, 2007 -(JCN Newswire)- 

 日本を拠点にグローバルに展開するバイオ創薬グループの株式会社ジーエヌアイ(本社:東京都港区、代表取締役社長・医学博士:佐保井 久理須、以下、ジーエヌアイ)は本日、東京大学医科学研究所(宮野悟教授・長崎正朗助手、以下東京大学)と共同開発した、遺伝子間の相互関係を図式化してシミュレーションできるソフトウエア「セルイラストレーター3.0」(以下、セルイラストレーター)の販売において、和光純薬工業株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:池添 太、以下、和光純薬)と提携することで合意しましたので、お知らせいたします。和光純薬は、全国に展開する約70以上の代理店パートナーを通じ2007年4月より販売を開始する予定です。

 セルイラストレーターは、生命システムを構成する複雑なパスウェイ(代謝経路、遺伝子制御ネットワーク、シグナル伝達経路、細胞間の制御反応など)をPC上でまるで絵を描くように作成できるソフトウエアです。作成したパスウェイはPC上でそのまま簡単にシミュレーションすることができ、生体内の動的な振る舞いを観察・検証できます。ドイツのC.A. Petri(ペトリ博士)が考案した情報・制御システムの記述・設計・解析・検証に有用なモデル化手法「ペトリネット」をベースに、東京大学が独自に開発した高機能ビジュアル・モデリング・アーキテクチャを使用しています。セルイラストレーターは、ジーエヌアイの研究開発活動や、他の製薬会社との共同研究で使用するために開発されたものですが、豪州クイーンズランド大学の分子生物科学研究所(IMB)とARCバイオインフォマティクスセンターで行われているVisible Cell(TM)プロジェクトでも既に使用されるなど、専門家がその有用性を実証しています。

 ジーエヌアイと東京大学の共同開発により2002年に製品化したセルイラストレーターは、この度のバージョンアップに伴い、マルチプラットフォーム(Windows、Mac OS X、Linux)に対応し、さらにパスウェイを視覚的に解析できるようになりました。今回は、パン酵母の遺伝子ネットワークデータがサンプルとして付属しています。ジーエヌアイは、世界で初めてヒト大規模遺伝子ネットワークの解析に成功しており、こうした情報も有償で提供しています。

 セルイラストレーターは、バイオ関連業務に従事するプロフェッショナル・ユーザー、大学・専門学校などの教育機関、一般向けと3つの異なる製品を用意しています。ソフトウエアをダウンロード、インストールするだけで、PC上で遺伝子ネットワークの分析が可能となります。利用方法等については、ジーエヌアイ担当、遺伝子分野の専門家および利用者等がアクセスするオンライン上のフォーラムを通じて情報提供します。3仕様の詳細は以下の通りです。


1. セルイラストレーター・プロフェッショナル(プロフェッショナル・ユーザー向け)
 あらゆる規模のパスウェイモデルの構築に必要なすべての機能*を搭載し、導入当初から生産的で効率的なワークフローを実現します。
 * 詳細は以下をご参照ください

2. セルイラストレーター・クラスルーム(教育機関向け)
 大学・専門学校などで、小規模なパスウェイを対象とした実習でのご利用を想定し、必要十分な機能をもたせながら、低価格にてご提供する予定です。

3. セルイラストレーター・ドロー(学生およびその他一般ユーザー向け)
 シミュレーション機能を省略し、パスウェイの作成に特化した機能を無償で提供し、創薬分野における将来の人材育成に貢献いたします。

 ジーエヌアイの代表取締役社長・医学博士の佐保井 久理須は以下のようにコメントしています。「バイオ研究においては、スピーディーなデータ分析・解析の必要性が飛躍的に高まっています。こうした中、『セルイラストレーター』の販売で和光純薬と提携し、より多くの企業・教育機関が遺伝子ネットワークの解析がスムーズにできるようなることに大きな意義を感じています。ジーエヌアイは、企業・教育機関などのユーザーのみならず、学生やその他一般ユーザーの方々向けにもパスウェイの描画機能を無償で提供し、日本の創薬分野における将来の人材育成に貢献して参ります」。

 また、クイーンズランド大学のマーク・レーガン教授は、以下のように述べています。「クイーンズランド大学のVisible Cell(TM)プロジェクトでは、セルイラストレーターの解析情報を細胞の立体モデルに描き出し、パスウェイのモデルを細胞の描画ツールに統合し可視化することを目指していますが、セルイラストレーターが当プロジェクト推進に大きく貢献しています」。

◆添付資料
セルイラストレーターの機能詳細
(※ 関連資料を参照してください。)


●パスウェイに特化したアイコン
 セルイラストレーターはパスウェイを描くために必要な、350種以上のシンボル(アイコン)を標準で備えています。
 ベクター形式(SVG)の採用により、これらのアイコンは品質を劣化させることなく拡大・縮小ができます。さらに、SVG編集用の専用ソフトウエアを同梱し、オリジナルアイコンを作成することもできます。また、SVGの他TIFF・JPG・PNG・GIFなどをインポートして利用することができます。

●直感的な操作によるパスウェイの作成
 アイコンのドラッグアンドドロップにより、あたかも絵を描く気軽さで、パスウェイのこまやかな情報整理ができます。高品質なアイコンにより、魅力的なグラフィックを備えたパスウェイモデル制作の効率を飛躍的に高めます。これらのアイコンには、パスウェイのために最適化した世界標準オントロジータームが対応しています。意識することなくオントロジーに基づいたパスウェイナレッジベースを作成でき、再利用・高度知識処理など、その価値を限りなく高めることができます。

●外部データベースとの連携
 パスウェイに現われる遺伝子などの個々のエレメントにPubMed ID・Gene Ontology(GO) ID・UniProt ID・EntrezGene ID・MIM ID・UCSC ID・Ensembl ID・KEGG Gene ID・RefSeq ID・Compound IDを関連付けることで、パーソナルなデータベースを構築することができ、開発と利用を加速できます。

●マイクロアレイデータに対応
 主要なマイクロアレイのプローブID(Affymetrix, CodeLinkなど)を、パスウェイ上にマッピングできます。また、ネットワークの比較、リーチャビリティー探索などの遺伝子ネットワーク解析に必要不可欠な機能を搭載することで、効率的なパスウェイ解析と新たな発見を強力にサポートします。

●軽快なパスウェイシミュレーション
 セルイラストレーターは作成したパスウェイを Petri net(ペトリネット)を基に独自に開発したアーキテクチャにより、シミュレーションをすることができます。セルイラストレーター上で知識整理したパスウェイは、そのままパソコン上で動的な振る舞いを観察・検証できます。たとえば、疾患の原因の候補となる遺伝子のパスウェイをセルイラストレーター上で作成し、シミュレーションをすることで、創薬のターゲットの探索や作用メカニズムの解析に新たな展開を生み出すでしょう。

●SBMLおよびCellMLファイルのまるごとインポート
 SBML(Systems Biology Markup Language)、CellML(Cell Markup Language)は、システム生物学の多くのソフトウエアでサポートされているマークアップ言語です。セルイラストレーターはこれらを一挙に包括するCell System Markup Language(CSML)を採用しています。したがって他形式で作成されたパスウェイのネットワーク情報をすべて保持したまままるごとインポートすることができ、世界中のパスウェイ情報をセルイラストレーターひとつで利用可能にします。これにより生産性を飛躍的に向上させ、容易に一貫性を維持することができます。

●パスウェイとシミュレーションの配布
 セルイラストレーターを用いると、パスウェイモデルとシミュレーション結果をパッケージ化して配布できます。このパッケージを無償ライセンスのセルイラストレータープレイヤー(*)で読み込むことで、パスウェイの表示とシミュレーション結果の再生が可能です。セルイラストレータープレイヤーさえあれば、世界中のあらゆる人がパスウェイとシミュレーションについての意見交換に参加でき、出版やコラボレーションワークを促進します。(* セルイラストレータープレイヤーはすべてのラインアップに付属)
 


概要: 株式会社ジーエヌアイ
 2001年設立のバイオ創薬企業で、遺伝子ネットワークに基づいたシステム創薬で世界をリードしている。最先端を切り開く遺伝子ネットワーク並びにヒト血管内皮細胞の研究者たちが結集し、世界初のヒト遺伝子ネットワークによる解析を成功させた。遺伝子ネットワーク技術を医薬品開発に応用する世界唯一の企業。2005年に中国上海ジェノミクスを傘下に収めたことにより、研究開発の生産性を高め、アジア・中国市場へのダイレクトなアクセスが可能となった。詳細は www.gene-networks.com をご覧ください。

概要: 和光純薬工業
 1922年設立の総合試薬メーカー。最先端分野の研究ニーズに応える高品質の製品を開発・製造。独自の技術力を生かした「試薬事業」、「化成品事業」、「臨床検査薬事業」の三本柱を核とし、研究者・医療関係者ならびに産業界の幅広い要請に対応している。詳細は、 http://www.wako-chem.co.jp/ をご覧ください。 

概要: 東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター
 文部科学省のヒトゲノム計画を担う拠点として、1991年に東京大学医科学研究所内に設置。スーパーコンピュータを擁し、膨大な情報の解析を通して、癌など難治性疾患の先端研究を推し進めている。宮野悟教授・長崎正朗助手はDNA情報解析分野の研究を推進。詳細は http://www.hgc.jp/ をご覧ください。 

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