日東電工、中国・深セン市に液晶テレビ用光学フィルムの新工場を建設
大型液晶テレビ需要に対応する最新鋭工場
中国深セン市で液晶テレビ用光学フィルム新工場を建設
日東電工株式会社(本社:大阪市 竹本正道社長)は、液晶テレビ用光学フィルムの需要増に対応するため、中国深セン市に最新鋭の工場を建設することを決定しました。
液晶テレビメーカーは、大型液晶テレビの世界的な需要増大に対応するため、中国、東欧、北米などに生産拠点を設ける動きを加速していますが、中国では華中と華南地域にテレビのセットメーカーが集中しており、今後これらのメーカーが本格的な増産を始めることにより、液晶パネルの需要の増大が見込まれています。このような背景から、使用される部材の現地調達と大型部材の需要増に対応するため、中国深セン市の光明ハイテクパークに新工場を建設することに致しました。
【 工場建設の背景 】
当社は、偏光板をはじめ位相差板、輝度向上フィルム付き偏光板といった各種液晶表示装置(LCD)用光学フィルムを製造販売しており、この業界で世界トップシェア(約55%)を有しています。
ご承知のように、液晶テレビの需要は拡大の一途を辿っており、2006年は4000万台を突破し、2008年には1億台に迫ると予想されています。また、主流となるテレビのサイズも現在の30インチ台から40インチ台、 50インチ台へと移行していくと考えられています。このような需要の増加や画面の大型化に伴い、液晶テレビメーカーはその世界戦略に基づき、生産販売体制の整備を行なっています。
新工場は、最新の加工・検査技術を導入し、これまでの労働集約型の加工工程を、設備集約型の自動工程とし、工場での人員を最小限に止め、生産性の大幅な上昇を実現するとともに、今後増大が見込まれる65インチ以上の超大型テレビ用光学フィルムの加工も行なえる体制を整えます。また、当初は大型液晶用光学フィルムの加工からスタートしますが、順次塗工工程などの増強を計画しております。
このような液晶テレビメーカーの動きに対し、今後最も急速に需要が拡大すると見込まれる華南エリアは新工場で、華北・華中エリアは既存の日東電工蘇州で対応し、中国における一層の競争力アップを図ります。
*新工場の概要などは、添付資料をご参照ください。