リニアテクノロジー、周波数をプログラム可能な電流モードPWMコントローラを販売開始
リニアテクノロジー、新製品「LTC3805」を販売開始
低起動電流、広VIN範囲の電流モード・フライバックDC/DCコントローラ
2007年1月30日 - リニアテクノロジーは、フライバック電源を小型化し、簡素化する、周波数をプログラム可能な電流モードPWMコントローラ「LTC3805」の販売を開始しました。LTC3805は10ピン3mm×3mm DFNまたは10ピンMSOPパッケージで供給され、-40℃~85℃の温度範囲で動作します。1,000個時の参考単価は175円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC3805は、テレコム、ネットワーク機器、Power-over-Ethernet(POE)、車載、民生、一般的なハウスキーピング電源向けに最大25ワット定格の高効率シングルエンド絶縁および非絶縁フライバック・コンバータを設計するのに必要なすべての機能を搭載しています。起動電流が40μAと極めて低く、高い値の入力抵抗と低い値のコンデンサを使用できるので、消費電力を低く抑え、迅速な電源起動が可能です。
LTC3805は、入力が起動時に9V~72Vの範囲で変動する可能性があり、起動後は4V~72V動作を維持する広入力電圧範囲アプリケーションに最適です。これにより、ユーザは公称入力電圧が48Vと24Vのどちらのシステムにも1つの電源を使用することができます。スタンバイ時の消費電流がわずか360μAなので、車載アプリケーションに最適です。
LTC3805は0.8Vの低い出力電圧を安定化でき、突入電流を制限するソフトスタート機能を搭載しているので、出力電圧のオーバーシュートを低減します。マイクロパワー・ヒステリシス起動回路が、内蔵のツェナー・クランプを使用して入力過電圧状態からデバイスを保護します。動作周波数は、1本の外付け抵抗によって70kHz~700kHzの範囲で選択可能です。あるいは、ノイズに敏感な要件を満たすために、動作周波数を同じ70kHz~700kHzの範囲で同期させることも可能です。固定周波数動作が軽負荷まで維持されるので、広い負荷電流範囲で低周波ノイズの発生を低減します。100mVの電流センス・スレッショルドにより、非常に小型の電流センス抵抗を使用可能で、高効率の維持に役立ちます。LTC3805ベースの電源はスロープ補償を調整可能なので、最小の出力容量で高速過渡応答を実現します。
【 LTC3805の特長 】
・起動電流:40μA
・外付け部品によってのみ制限されるVINとVOUT
・調整可能なスロープ補償
・ソフトスタート機能搭載
・電流モード制御
・70kHz~700kHzで調整可能な固定周波数動作
・最大700kHzまで同期可能
(注)VINのINとVOUTのOUTは下付。
以上
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