三菱商事、少額短期保険事業参入のため準備会社を設立
少額短期保険事業への参入について
三菱商事は、2007年1月22日に少額短期保険事業の準備会社(社名:MC少額短期準備株式会社、本社:東京都港区、資本金2.8億円・資本準備金2億円)を設立しました。これは2006年4月の改正保険業法の施行を受けたもので、今後、財務局への登録申請や営業体制整備を進め、早ければ本年5月に少額短期保険業者としての営業開始を目指します。
少額短期保険事業は、既存保険会社と比べ、少額(一被保険者あたりの引受限度額1千万円)で短期(最長保険期間2年間)の保障という条件があるものの、生命保険・損害保険を問わず、顧客の要望・ニーズに合わせたシンプルでオリジナルな保険商品を、効率的な運営により比較的低廉な価格で提供できることが大きな魅力です。
当社では、同業法改正を新たな保険事業展開の機会と捉え、事業会社の視点から、この少額短期保険の特徴を活かした事業モデルの構築を図ります。新会社では、まずは個人の日常生活に関わるさまざまな保険商品を開発し、顧客企業等との連携により、会員組織の会員ニーズに即した保険商品の共同企画、契約社員・パート社員等を抱える企業の福利厚生への活用などを提案していきます。新会社は、顧客企業等との協業を通じた個人分野の保険販売を中心に、5年後に約20億円の保険料収入規模への成長を目指します。
また、従来、特定グループの個人契約者を対象として保障提供を行ってきた共済団体(根拠法のない共済)は、同業法改正により、現在、特定保険業者として保険会社または少額短期保険会社への移行の可否について検討されています。新会社では、さまざまな保険商品の事務処理体制や保険金請求体制と、また個人情報保護のための高度なセキュリティー体制を早期に構築し、これら特定保険業者への事業継続サポートのニーズにも積極的に対応していきます。
新会社へは、共済事業・少額短期保険事業の設立企画・運営委託業務で実績のあるエーオンアフィニティージャパン株式会社(本社:東京都千代田区)が約20%資本参加し、保険商品の開発・事務オペレーションなどのノウハウを提供します。
以 上
*添付資料あり。