S&P、ゴールドマン・サックス商品指数と二つの株価指数シリーズを買収
スタンダード&プアーズ、ゴールドマン・サックス商品指数を買収
-二つのゴールドマン・サックス株価指数もS&Pが買収-
(2007年2月7日、東京=S&P)
世界有数の独立系金融情報・信用格付け・株価指数提供会社であるスタンダード&プアーズは、ゴールドマン・サックス商品指数(Goldman Sachs Commodity Index。以下、GSCI)および二つの株価指数シリーズをゴールドマン・サックス・グループ社(NYSE上場、ティッカー:GS)から買収すると発表した。買収に関する詳細は公開されていない。
1991年に開発され、現在は24の商品を対象としているGSCIは、商品市場の投資パフォーマンスに関する信頼できる公開ベンチマークとして算出されている。GSCIは商品指数として高い支持を得ており、機関投資家を中心に600億米ドルが連動して運用されていると推計され、主に店頭での派生商品取引での利用が進んでいる。
移行期間を経た後、本指数はS&P GSCI Commodity Index(日本名:S&P GSCI商品指数)と名称変更される。ゴールドマン・サックス社の商品指数ビジネスのグローバル・ヘッドであるヘザー・シェミルトは、「我々は世界で最も利用されている商品指数がスタンダード&プアーズに加わることを喜ばしく思う。ゴールドマン・サックスは商品指数を通じて商品資産クラスに投資をしたい機関投資家に対して引き続きサービスを提供する」と述べた。スタンダード&プアーズのマネジング・ディレクターであるボブ・シャコトコは、「今日の投資家の分散されたポートフォリオは何らかの商品資産へのエクスポージャーを持っている。それを通じ、リスク低減や資産保全、超過収益の獲得が可能になる。スタンダード&プアーズがGSCIを買収することにより、既に幅広く利用されているS&P株価指数に加え、ポートフォリオとリスク管理における新たなツールが投資家に提供されることになる」と述べた。
今回の買収契約により、GSCIに加え、ヘルスケア業・金融・公益事業・消費財等の業種を対称にしたゴールドマン・サックス・セクター指数と、米国のテクノロジー企業を幅広く対象にしたゴールドマン・サックス・テクノロジー指数も、スタンダード&プアーズが買収することとなった。
*2007年2月6日、ニューヨークから発信したプレス・リリース「STANDARD & POOR’S TO ACQUIRE GOLDMAN SACHS’ GSCI」を翻訳したものです。