大和ハウスとCYBERDYNE、ロボットスーツ量産化や住宅・医療などでの活用で業務提携
大和ハウス工業株式会社とCYBERDYNE株式会社(サイバーダイン株式会社)は、ロボットスーツ事業に関する業務提携に向け合意しました。
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:村上健治)と、CYBERDYNE株式会社(本社:茨城県つくば市、CEO:山海嘉之<筑波大学教授>)は、下記の通りロボット事業に関する業務提携に向け、合意しました。
併せて、大和ハウス工業株式会社はCYBERDYNE株式会社からの第三者割当増資による株式の割当てを引き受けました。
1.背景と目的
大和ハウス工業株式会社は、「人・街・暮らしの価値共創グループ」として、住宅、商業施設、医療・介護施設の建築事業をはじめ、リゾート・スポーツ施設事業など、幅広い分野で事業を展開しています。
CYBERDYNE株式会社は、ロボットスーツにおける世界最先端の企業として、ロボットスーツ「HAL」の量産化、および今後のさらなる機能アップに向け取り組んでいます。
このたび両社は、「HAL」の量産化、および住宅や医療・介護施設、スポーツ施設での活用についての提携することとしました。さらに、お互いの先端技術を活用して、テクノロジーと共存し、安全、安心と、安らぎを提供することのできる次世代の居住環境に関する共同研究/分野開拓をしていくことについて合意しました。
(1)大和ハウス工業株式会社の目的
1.住宅内での高齢者・障害者の自立支援、介護する人のパワーサポートについて研究開発を行っていきます。
2.医療・介護施設での高齢者・障害者の自立支援、介護する人のパワーサポートについて研究開発を行っていきます。 3.生産現場・建築現場などでの労働者・重作業者へのパワーサポートについて研究開発を行っていきます
4.グループ企業のスポーツクラブ「NAS」において健康増進トレーニングやリハビリシステムとして活用、ノウハウを蓄積していきます。
5.ロボットスーツ「HAL」の販売を行います。
(2)CYBERDYNE株式会社の目的
増資により
1.筑波大学からのアクセスに恵まれ、茨城県内をはじめ首都圏からも優秀な研究開発メンバーを集めやすい好立地の場所に研究開発センターを建設します。
2.研究開発センターの一部に製造施設を設け、量産化への道筋を具体的かつ着実に進めます。これにより、医療機器製造を中心とする品質管理体制を構築すべく、薬事法や欧州医療機器指令(MDD)への対応を具体的に進めていきます。
3.スペース及び人員の増強が可能となるため、「HAL」の分野別開発を効率的に進めます。
4.CEOである山海嘉之が持つサイバニクス技術を、将来にわたり主として軍事や短期的利益を目的とした買収リスクから防衛するとともに、医療・福祉・労働・重作業など、真にこの技術を必要とする分野に向けた研究開発を優先させるという企業理念を守っていくことができます。
2.第三者割当増資の概要
(1)増資時期 2007年2月7日
(2)CYBERDYNE株式会社の増資額 11,000株
(3)増資後の発行株式総数 58,800株
(4)大和ハウス工業株式会社の取得株式数 10,000株
(5)大和ハウス工業株式会社の増資引受総額 10億円
(6)増資引受後の大和ハウス工業株式会社の出資比率 15.43%(含む潜在株式)
3.両社の概要
【大和ハウス工業株式会社】
(1)主な事業内容 住宅事業、商業建築事業、リゾート・スポーツ施設事業
(2)設立年月日 1955年4月5日
(3)代表者 代表取締役社長 村上健治
(4)資本金 110,120百万円
【CYBERDYNE株式会社】
(1)主な事業内容 医療福祉機器および医療福祉システムの研究開発
(2)設立年月日 2004年6月24日
(3)代表者 代表取締役CEO 山海嘉之
(4)資本金 787百万円
以上