リニアテクノロジー、デュアル降圧DC/DCコンバーター「LT3508」を発売
リニアテクノロジー、新製品「LT3508」を販売開始
チャネルあたり1.4Aを供給する2.5MHz、40Vデュアル降圧DC/DCコンバータ
2007年2月21日 - リニアテクノロジーは、24ピン4mm×4mm QFNまたはTSSOP-16Eパッケージに2個の40V、2Aパワースイッチを内蔵するデュアル・チャネル電流モードPWM降圧DC/DCコンバータ「LT3508」の販売を開始しました。LT3508EUFは4mm×4mm QFN-24パッケージ、LT3508EFEは熱特性が改善されたTSSOP-16Eパッケージで供給されます。1,000個時の参考単価は、LT3508EUFが422円(税込み)から、LT3508EFEが441円(同)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
各チャネルはそれぞれ最大89%の効率で1.4A の出力電流を供給可能です。
入力電圧範囲が3.7V~36V と広いので、非安定化AC アダプタ、24V産業用電源、車載バッテリなどの種々の電源を安定化するのに最適です。車載アプリケーション向けには、 最小入力電圧が3.7Vなのでサブ4V入力で動作可能で、車載「コールドクランク」要件を充分満たすことができます。同様に、36V入力で動作し、最大40V入力を使用することができるので、負荷遮断状態で見られる過渡に耐えることができます。ユーザがプログラム可能な250kHz~2.5MHzのスイッチング周波数により、小型で低コストのインダクタやセラミック・コンデンサを使用して最大効率を達成できるので、出力リップルが低く予測可能です。
LT3508は低VCESAT(300mV/1.4A)スイッチを内蔵しているので、最大89%の効率を達成し、熱の問題を最小限に抑えます。LT3508のコンバータはどちらも外部クロック入力または内部発振器に同期します。また、チャネル間で180°の位相オフセットを維持するので、入力電圧リップルを低減します。0.80Vの内部リファレンスにより、最新世代の低電圧DSPやマイクロコントローラに電力供給するために必要な、サブ1V出力電圧が可能です。独立したトラッキング回路、ソフトスタート回路、パワーグッド回路を搭載しているので、電源シーケンスを簡素化します。低損失の内部スイッチによって98%に達するデューティサイクルを可能にすると同時に、サイクルごとの電流制限によって出力短絡からデバイスを保護します。
低電流(<2μA)シャットダウンにより、バッテリ駆動システムの動作時間を延ばします。
LT3508の特長
・広い入力電圧範囲:3.7V~36V(最大40V)
・パワースイッチを搭載した2個の1,4A出力スイッチング・レギュレータ
・調整可能なスイッチング周波数:250kHz~2.5MHz
・全周波数範囲で同期可能
・位相をずらしたスイッチングにより、リップルを低減
・小型のインダクタやセラミック・コンデンサを使用
・高精度でプログラム可能な低電圧ロックアウト
・独立したトラッキング回路、ソフトスタート回路、パワーグッド回路により、電源シーケンスを簡素化
・最小800mVまで調整可能な出力
・小型4mm×4mm 24ピンQFNパッケージまたは熱特性が改善された16ピンTSSOP表面実装パッケージ
(注) VCESATのCESATは下付
以上