リニアテクノロジー、インダクタ不要の高電流白色LEDドライバーを発売
リニアテクノロジー、新製品「LTC3218」を販売開始
6mm2で400mAを供給するインダクタ不要マルチモードLEDドライバ
2007年2月22日 - リニアテクノロジーは、最大400mAのLED電流を供給するインダクタ不要の高電流白色LEDドライバ「LTC3218」の販売を開始しました。
LTC3218は、高さの低い(0.75mm)2mm×3mmの10ピンDFNパッケージで供給され、動作温度範囲は-40℃~+85℃で規格されています。1,000個時の参考単価は181円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC3218のマルチモード・アーキテクチャは、1倍昇圧モードと2倍昇圧モード間の自動切換えを行います。LED電流源の電圧をモニタし、ILEDドロップアウトが検出されたときだけモードを切り換えます。また、LTC3218は内蔵のハイサイド・センス抵抗を使用してLED電流を安定化します。このため、低損失動作が可能で、1倍モードにとどまる時間を延長できるので、全リチウムイオン/ポリマー・バッテリ動作範囲にわたって最大効率が得られ、その結果、ノイズを最小限に抑えながらバッテリ動作時間を延ばします。
LTC3218は、カメラ・フラッシュ・アプリケーション向けに最大400mAのパルス電流を、また、カメラ・トーチライト・アプリケーション向けに最大150mAの連続電流を供給します。これは1本の抵抗で容易に設定可能です。入力電圧がLED順方向電圧に近づいても、超低損失電流源がLEDに高精度の電流を供給します。LTC3218はソフトスタート回路を搭載しているので、起動時に過度の突入電流を防止し、2秒のフラッシュ電流タイムアウトによってLEDを保護することができます。また、インダクタ不要チャージポンプ・アーキテクチャ、1MHzの高いスイッチング周波数、少ない外付け部品数(1個のフライング・コンデンサ、1本のプログラミング抵抗、2個のバイパス・コンデンサ)、小型DFNパッケージにより、実装面積が非常に小さく、コスト効率の高いソリューションを提供できるので、カメラ付き携帯電話のビデオおよびフラッシュ・アプリケーション、デジタルカメラ、その他携帯照明アプリケーションに最適です。LTC3218がLEDをドライブするのに必要なのは1線だけです。このことは、ドライバICとLEDがそれぞれ蝶番の反対側に配置されているフリップ電話において有用です。
【 LTC3218 の特長 】
・マルチモード動作:1倍または2倍昇圧モード
・モードの自動切換え
・出力電流
-パルス電流:400mA
-連続電流:150mA
・低ノイズ、固定周波数動作
・2秒のフラッシュ電流タイムアウトによるLED保護
・自動ソフトスタート
・出力切断機能
・インダクタ不要
・220mΩハイサイド電流センス抵抗内蔵
・1本の抵抗でパルス/連続モードをプログラム
・極小規模な回路構成(すべての部品の高さは1mm以下)
・2mmx3mm 10ピン DFNパッケージ
フォトキャプション:400mAの1線カメラLEDチャージポンプ
(c)2007 Linear Technology
(注)ILEDのLEDは下付
以 上