JCBとビザ・インターナショナル、海外の非接触IC決済の仕様共用化で合意
JCBとVisa、海外の非接触IC決済の仕様共用化に合意
株式会社ジェーシービー(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:信原 啓也、以下:JCB)とビザ・インターナショナル アジア太平洋地域(本社:シンガポール、以下:Visa)は、海外の非接触IC決済仕様の共用化に関して提携し、Visaが定める非接触IC決済端末仕様を、JCBが海外向けに開発中のグローバル非接触ICプログラム「J/Speedy(ジェイスピーディー)」に採用することで合意しました。
このたび、両国際カードブランドが共用化に合意した非接触IC決済の端末仕様は、国際標準として定められた非接触ICカード決済における通信技術仕様である「ISO/IEC 14443」に準拠しております。
また、本仕様を採用したVisaの非接触ICプログラム「VisaWave」は、接触ICカードの規格として国際的なデファクトスタンダードとなっているEMVの概念に基づいており、既に2005年より、マレーシア、台湾、韓国を中心にアジア地域での採用が急速に広がっています。
今回の両ブランドの提携は、JCBとVisaがグローバルに展開する非接触IC決済サービスの仕様を共用化することで、決済端末およびリーダーライタの開発コストおよび設置コストの削減が可能となり、両サービスを導入する加盟店の拡充を進めたいという両者の意向が一致し、実現したものです。簡単、便利でスピーディーな非接触IC決済を実感いただく機会が増えることで、一層、非接触IC決済の導入・普及が加速することが期待できます。
今後、JCBは、グローバル非接触プログラム「J/Speedy」の開発・検証をすすめるとともに、2007年春より、まずは既に「VisaWave」が広く採用されている台湾をはじめとするアジア地域を対象に、順次「J/Speedy」の利用可能店舗拡大に取り組んでまいります。
また、JCBは、既に日本において、交通IC乗車券・携帯電話などに広く導入されている FeliCa(R)仕様を採用した汎用非接触IC決済サービス「QUICPay(TM)」(クイックペイ)」を2005年4月より本格展開しており、この国内での実績とノウハウを活かし、海外では国際標準通信仕様上で稼動する「J/Speedy」の普及促進に努めてまいります。
※「FeliCa」は、ソニー株式会社が開発した非接触型ICカード技術で、ソニー株式会社の登録商標です。
株式会社ジェーシービーについて
JCBは日本発唯一の国際クレジットカードブランドであるとともに、日本最大規模のカード発行会社兼加盟店契約会社です。1961年に日本でカード事業を開始し、1981年には独自に海外への事業拡大に着手しました。その加盟店ネットワークは現在、190の国および地域にわたり1,405万店の加盟店を擁し、JCBカードは現在20の国と地域で発行され、5,905万人のカード会員にご利用いただいています。JCBはさらなるサービス向上を目指し、世界各地の350社以上の大手銀行や金融機関と提携するとともに、さらにはクレジットカード事業だけでなく、「決済」を中心とした高品質なサービスを提供する「決済総合ソリューション企業」を目指し、さまざまな分野で尽力しております。詳しくは、JCBのホームページ www.jcb-global.com または www.jcbcorporate.com をご覧下さい。
ビザ・インターナショナル アジア太平洋地域について
ビザ・インターナショナル アジア太平洋地域(以下Visa)は、世界最大の電子決済ネットワークによってカード会員、加盟店、金融機関を繋いでいます。Visaの商品は売り手と買い手の双方に対し、対面取引およびオンライン取引において簡便で安全な取引を提供します。世界2万以上のメンバー金融機関の協会であるVisaは、全てのステークホルダーのニーズをサポートし、経済成長を促進するために、持続可能な電子決済システムの拡大に注力しています。Visaの全世界におけるカード総取扱高は4兆米ドル以上となっています。また、比類ないアクセプタンスを誇るVISAカードは、全世界100万台以上のATMを含む世界2400万店以上の加盟店で利用可能です。詳しくは www.corporate.visa.com (英語サイト)または www.visa.co.jp (日本語サイト)をご覧下さい。
Visaの非接触決済について
Visa の非接触決済サービスは、端末にカードを通す必要のない、またサイン不要の非接触型決済サービスです。「Visa Wave」は、非接触型カードでの支払いとIC技術の融合サービスです。無線信号(RF)を使用したNear Field Communications (NFC)方式で支払情報を加盟店の店頭端末に接続されたリーダーに送信する方法により、支払いを行います。「Visa Wave」は2004年にマレーシアにてスタートしており、当地では2006年4月にNFC技術とEMV方式を採用した世界で最初の携帯電話「Visa Wave」パイロットが行われております。日本においては、FeliCa(R)仕様を採用した非接触IC決済サービス「Visa Touch」を昨年9月より展開しております。