メンター・グラフィックス、米TIと安価なマルチメディア端末開発でパートナーシップを拡張
安価なマルチメディア端末開発の実現に向けメンター・グラフィックスと米テキサス・インスツルメンツ社が パートナーシップを拡張
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社:米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、量産市場に向けた統合オペレーティングシステムソリューションを開発者に提供するため、米テキサス・インスツルメンツ社(本社: 米国テキサス州ダラス、CEO: リッチ・テンプルトン、以下 TI)とのパートナーシップを更に拡張したことを発表しました。TIのソフトウェアに統合されたメンター・グラフィックスのNucleus OS Mobileは、迅速かつ容易に基本機能やマルチメディアアプリケーションを端末に実装することを可能にするスケーラブルかつ頑強なプラットフォームを、TIのOMAP-Voxプラットフォームおよび2.5Gチップセットを使用する開発者に提供します。
豊富なマルチメディア機能を搭載する安価な携帯電話、スマートフォンなどの端末に対するニーズの高まりに伴い、開発に求められている仕様の複雑化が進んでいます。スマートフォンに代表されるハイエンド機能を盛り込んだ端末に搭載されているマルチメディア機能や先進的なアプリケーションは、ミッドレンジからローエンドの携帯電話市場において急速にその採用が進み、OSサポートを含むソリューションへの必要性が高まっています。
ユビキタスなNucleus OS MobileとTIのワイヤレス・ソリューションのコンビネーションにより、端末メーカーに対し、費用効果的で豊富な機能を装備する端末の開発および供給を実現する、スケーラブルなプラットフォームの提供が可能になりました。
「メンター・グラフィックスのNucleus OSは、携帯電話市場において最も広く採用されているオペレーティングシステムです。業界をリードするテキサス・インスツルメンツ社のソリューションとNucleus OS Mobileが持つ広汎な機能を連携させることで、消費者が求める機能を提供することが可能となり、異なるニーズにフィットする製品を市場に投入することができます。」と、Mentor GraphicsのEmbedded Systems Division、general manager、Neil Hendersonは語っています。
「テキサス・インスツルメンツ社は、量産市場に向けた先進モバイルマルチメディア機能を搭載する携帯電話の開発を実現するため、メンター・グラフィックスとのパートナーシップを拡張したことを大変嬉しく思っています。メンター・グラフィックスのNucleus OS Mobileが持つ柔軟性は、多様なハンドセットの提供を実現し、低価格なマルチメディアデバイスへの高まるニーズに、ハンドセットメーカーが応えることを可能にします。」と、TIのStrategic Sourcing、general manager、Sylvie Deschamps氏は語っています。
Nucleus OS Mobileは、組込みシステムに必要なオペレーティングシステムに対する要求に応えることが可能であるほか、インターネットやUSB接続、グラフィカルユーザインタフェース、セキュアコミュニケーションといった、現代の携帯電話や統合ワイヤレスデバイスにおける最も重要な差別化要素も用意しています。
● 組込み開発ソリューションについて
http://www.mentorg.co.jp/embedded/index.html