リニアテクノロジー、60Vの過渡電圧保護機能装備の降圧スイッチング・レギュレーターを販売
リニアテクノロジー、新製品「LT3480」を販売開始
70μAの消費電流と60Vの過渡電圧保護を実現する38V、2A(IOUT)、
2.4MHz降圧DC/DCコンバータ
2007年2月27日 - リニアテクノロジーは、最大60Vまでの入力過渡保護機能を備えた2A、38V降圧スイッチング・レギュレータ「LT3480」の販売を開始しました。1,000個時の参考単価は、LT3480EDDが435円(税込み)から、LT3480EMSEが447円(同)からです。LT3480IDDとLT3480IMSEは-40℃~125℃の接合温度で動作することがテストされ保証されており、1,000個時の参考単価はLT3480IDDが521円(税込み)から、LT3480IMSEが537円(同)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LT3480はBurst Mode(r)動作により、無負荷時のスタンバイ状態で消費電流を70μA以下に抑えます。入力電圧範囲が3.6V~38Vと広く、60Vの過渡保護機能を備えているので、車載アプリケーションで見られる負荷遮断状態やコールドクランク状態に最適です。3Aの内部スイッチは、0.79Vの低電圧で最大2Aの連続出力電流を供給可能です。
また、Burst Mode(r)動作によって超低消費電流を実現するので、常時オン動作や最適なバッテリ寿命を必要とする車載システムやテレコム・システムなどのアプリケーションに適しています。スイッチング周波数は200kHz~2.4MHzの範囲でユーザがプログラムできるので 、クリティカルなノイズに敏感な周波数帯域を回避しながら効率を最適化します。
3mm×3mm DFN-10パッケージ(または、熱特性が改善されたMSOP-10E)と高いスイッチング周波数により、小型の外付けコンデンサやインダクタを使用可能で、実装面積が小さく熱効率が高いソリューションを提供します。
LT3480は高効率の3A、0.25Ωスイッチに加え、必要な昇圧ダイオード、発振器、制御回路、ロジック回路を1個のチップに搭載しています。
低リップルのBurst Mode(r)動作により、低出力電流で高効率を維持し、出力リップルを15mVPK-PK以下に保ちます。特別な設計技法と新しい高電圧プロセスにより、広い入力電圧範囲で高効率を達成できます。
また、電流モード方式を採用することにより、高速過渡応答と優れたループ安定性が得られます。この他に、外部同期(250kHz~2MHz)、パワーグッドフラグ、ソフトスタート機能などを特長としています。
LT3480の特長
・広い入力範囲:3.6V~38V動作、60Vの過渡電圧
・出力電流:最大2A
・低リップルのBurst Mode(r)動作:
12 VINから3.3 VOUTへの変換時にIQが70μA
出力リップル<15mV
・調整可能なスイッチング周波数:200kHz~2.4MHz
・低いシャットダウン電流:IQ < 1μA
・昇圧ダイオード内蔵
・250kHz~2MHzの範囲で同期可能
・パワーグッドフラグ
・飽和スイッチ設計:0.25Ωオン抵抗
・帰還リファレンス電圧:0.790V
・出力電圧:0.79V~20V
・ソフトスタート機能
・熱特性が改善された小型10ピンMSOPおよび(3mm×3mm)DFNパッケージ
フォトキャプション:消費電流70μA、60V過渡保護付きの38V、2A(IOUT)降圧
DC/DCコンバータ (c) 2007 Linear Technology
(注) 2A(IOUT)のOUT、VINのIN、VOUTのOUT、IQのQは下付
以上