島津製作所、米Waters社とクロマトデータ処理ソフトウエア分野で提携
クロマトデータ処理ソフトウェア分野でWaters社と提携
―Waters社製Empower(R)ソフトウェアから島津製作所製液体クロマトグラフの制御を
可能とするソフトウェアを開発することで合意―
島津製作所(本社:京都市、社長:服部重彦)は、米国Waters社(*)と、同社のクロマトデータ処理ソフトウェア(*)であるEmpowerソフトウェア(以降、Empower(R))から、島津製作所製 高速液体クロマトグラフ*Prominence(以降、Prominence)の制御を可能とするためのインターフェイスソフトウェアを開発することで、合意しました。
Empower(R)は、データベースによるデータ管理とユーザ管理機能により、高いセキュリティを必要とされる製薬企業などの品質管理用クロマトデータ処理ソフトウェアとして、世界で最も多く使用されているソフトウェアです。また、Prominenceは、その高い性能と信頼性により、国内トップのシェアを有する高速液体クロマトグラフです。
製薬企業などの品質管理部門では、使用されるすべてのクロマトグラフのデータを統合して管理する必要性が増しており、ひとつのクロマトデータ処理ソフトウェアから様々なメーカのクロマトグラフを使用できること(マルチベンダー対応)が求められるようになってきています。今回のWaters社との提携は、このようなユーザニーズの変化に応えていくためのもので、両社の合意により、Prominenceを品質管理用クロマトデータ処理ソフトウェアとして幅広く利用されているEmpower(R)においても、使用することが可能となります。
島津製作所では、Empower(R)からのProminence制御が可能となることにより、欧米の製薬企業向けを中心として、液体クロマトグラフの販売拡大につながるものと見込んでいます。
【補足説明】
(液体/ガス)クロマトグラフとは
(液体/ガス)クロマトグラフは、さまざまな物質が 混じっている試料に対して、含まれる成分を分離して、定性、定量(どのような物質がどの程度含まれているかを調べる)する装置です。混合成分を液体で調べるのに適している場合は液体クロマトグラフを用い、気体状で調べる方が適しているならばガスクロマトグラフを用います。
クロマトデータ処理ソフトウェアとは
(液体/ガス)クロマトグラフの機器制御、およびクロマトグラフから得られる分析データを処理して、分析対象物の定性、定量を行い、これらのデータ管理を行うためのソフトウェアです。
Waters社について
液体クロマトグラフ、質量分析装置、および熱分析装置の分野において、世界的に高いシェアをもつ分析機器製造販売会社です。
本社所在地 : 34 Maple Street Milford, MA 01757 USA
代表者 : Arthur G. Caputo(Executive Vice President and President)
従業員数 : 4,500名
総売上高(2005年) : $1,158million(約1,400億円)