凸版印刷など、PCのUSB端子に差し込んで個人認証に使えるICカードを発売
ネット・ビジネス向けの個人認証用小型ICカード「SMARTICS-USB」を販売開始
~オンライン証券、ネットバンクなどに向け安全性の高い個人認証が、低コストで実現可能に ~
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下凸版印刷)と、ギーゼッケ アンド デブリエント株式会社(※1)(本社:東京都港区、代表取締役社長: ローランド サボイ、以下 G&D)は、パソコンのUSB端子に直接差し込んで個人認証に使用できるICカード「SMARTICS-USB」(スマーティックス・ユーヱスビー)を2007年3月より日本国内向けに提供を開始します。
ネット・ビジネス向けの個人認証用ICカード「SMARTICS-USB」は、G&Dの開発したICモジュールおよび関連技術の提供を受け、凸版印刷が製造・発行を行います。
なお凸版印刷は、本製品の日本国内の独占販売権を獲得しています。
「SMARTICS-USB」は、ICカードの一部分を切り取り、簡単なアダプターをつけるだけで、パソコンに標準装備されているUSB端子に差し込んで利用できます。 その為、従来のICカードを使用した認証と比較して、特別な読み取り装置を必要としません。また、製造・発行・配布は通常のICカードと同様に行えるため、量産時における低コスト化が可能となります。従来製品と比較して、約半分以下の費用で導入が可能です。
凸版印刷は、インターネット上で安全性の高い個人認証を行う必要のあるネット銀行や、証券取引などのサービスでの利用を見込み、各種サービスの運営会社へ向けて、本製品の拡販を進めます。
<開発の背景>
インターネット上の個人向けサービスは、銀行や証券取引、オークション、通信販売など様々な分野に拡大しており、多くのサービスで安全性の高い個人認証システムの構築が課題となっています。
その中で、ICカードやICタグなどのハードウェアを「鍵」として使用する認証方法は、現在普及しているID/パスワードなどソフトウェア的な認証方法と併用することで、より高いセキュリティ性が得られると注目を集めています。
現在、ICカードや、USBメモリー/トークンなど様々なハードウェアを活用したシステムが提案されていますが、どの方法によっても「鍵」となるハードウェアの製造や配布、読み取り装置の導入などのコストが高く、まだ一般ユーザへの普及は進んでいません。
< 特 長 >
・本製品は、G&Dの技術および、ICモジュールを採用しており、凸版印刷は、G&Dと本製品の日本国内における独占販売契約を締結しています。
・ICカードの一部分を切り取り、簡単なアダプターを装着するだけで、パソコンなどのUSB端子に直接差し込み、様々な認証用ソフトウェアで認証キーとして利用できます。
・従来のICカードを活用した個人認証と比べ、読み取り装置が不要となり、半分以下の費用で導入が可能です。
・カード表面にオリジナルのデザインを印刷することができます。
既存のUSBメモリー、トークンにはないデザインも可能で、小型で携帯性にも優れています。
・初期発行時にはカード形状の為、既存のICカードの設備を利用した発行が出来、USBメモリー/トークンと比較して大量発行による低コスト化が可能です。
さらに送付時には、従来のカード送付と同様に台紙に貼り付けてダイレクトメールでの送付が可能です。
<主な展開先とそのサービス>
インターネット上で、安全性の高い個人認証を行う必要のあるサービス。
特に利用者が大幅に増加している、ネット銀行やオンライン証券、ネット・オークションやネット・ショッピング、オンラインゲーム など。
<販売目標>
2007年度の発行数量で100万枚、5年後に1,000万枚を見込んでいます。
なお、「SMARTICS-USB」は、「ICカードワールド2007」(会場:東京ビッグサイト、期間:2007年3月6日(火)~9日(金)、主催:日本経済新聞社)の凸版印刷ブースにて展示されます。
(※1)ギーゼッケ アンド デブリエント株式会社
■本社所在地:東京都港区西新橋一丁目24番14号
■ドイツGiesecke&Devrient GmbH の日本法人
■代表取締役社長:ローランド サボイ
■取扱製品:接触、非接触モジュール、カード(移動体通信、金融、EMV:Europay/Master/Visaクレジット、交通、行政、健康保険証用途他)
指紋認証、PKI(Public Key Infrastructure)モジュール、カード、カードシステム紙幣・有価証券印刷、紙幣鑑査機、紙幣印刷技術等の偽造防止技術