三菱自、ジュネーブモーターショーの出展概要を発表
三菱自動車 第77回ジュネーブ国際自動車ショー 出品概要
─オンロードSUV『アウトランダー』の欧州仕様を発表─
三菱自動車は、2007年3月6日(火)から18日(日)[一般公開は8日(木)から]まで、スイス・ジュネーブのパルエクスポで開催される第77回ジュネーブ国際自動車ショーに、オンロードSUV『アウトランダー』の欧州仕様を発表するとともに、次世代高性能4WDスポーツセダンのコンセプトカー『Prototype-X』(プロトタイプ-エックス)(参考出品)など10台(一般公開日は16台)を出品した。
今回、発表した『アウトランダー』(欧州仕様)は、新たに2Lディーゼルターボエンジンを搭載するとともに、スタイリングに関しては、欧州市場で三菱自動車のデザインアイデンティティとして各車に採用している富士山型のベースにスリーダイヤをあしらったフロントグリルを新たに採用するなど、欧州市場のニーズに合わせた変更を加えた。
三菱自動車の社長 益子修(ますこ おさむ)は、同社のプレスカンファレンス[3月6日(火)10:30(日本時間:3月6日(火)18:30)]において「当社の欧州事業は、2003年度以降、販売台数も増加し、着実に利益を上げています。また、2006年度は、第三四半期までに前年比で5%上回る20万6000台の販売台数を確保しています。これは、当社の2006年度10-12月期の当期損益の黒字化にも大きく貢献しています。この欧州市場に、本日、皆様にご披露いたします新型SUV『アウトランダー』、さらに、2007年度には、コンパクトスポーツセダンの新型『ランサー』や、『Prototype-X』の市販化仕様である、新型『ランサーエボリューション』などを次々と投入することで、更なる商品力の強化と販売台数の増加を目指したいと思っています。」と語った。
1.『アウトランダー』(欧州仕様) 商品概要
・欧州仕様の『アウトランダー』は、衝突安全性や剛性を高めた新世代プラットフォーム、電子制御4WDなどにより、気持ち良く、意のままに走ることのできる“胸のすく走り”と、上下開閉式テールゲートなど、使う歓びに満ちたユーティリティや優れた居住性・実用性を兼ね備えた新感覚のオンロードSUVである。また、『アウトランダー』は、2005年10月に日本で、更に2006年には北米市場、中国市場でも発売しており、今回、欧州市場に投入することで、世界の主要な自動車マーケットで販売されることになる。
・『アウトランダー』(欧州仕様)のエンジンラインナップは、2Lディーゼルターボエンジンに加え、2.2Lのディーゼルターボエンジン、日本仕様の『アウトランダー』に搭載の2.4L MIVEC*1エンジン(ガソリン燃料)、北米、中国仕様の3L V6 MIVECエンジン(ガソリン燃料)と4機種のエンジンをラインアップする計画である。
・スタイリングは、欧州市場で三菱自動車のデザインアイデンティティとして各車に採用している富士山型のベースにスリーダイヤをあしらったフロントグリルを採用するなど、随所に変更を加えた。
*1 MIVEC(Mitsubishi Innovative Valve Timing Electronic Control System):
三菱自動車の可変バルブタイミング機構の総称
2.『Prototype-X』 商品概要
・本年1月のデトロイトモーターショーに出品した、コンセプトカーであり、そのスタイリングは、2007年度に発売を予定している新型『ランサーエボリューション』に向けてのスタディーとして、北米市場で発表した新型『ランサー』をベースに、スパルタンな走りのイメージのエクステリア、ドライビングへの集中力を高める機能的かつハイクオリティなインテリアなど、機能に則った端正かつ精悍なデザインを目指した。
・メカニズムの面では、4WDを核とした車両運動統合制御「S-AWC」*2に加え、新開発のアルミブロックのMIVECターボエンジン、高性能の6速自動マニュアルトランスミッション、また、軽量化のためボディパネルの一部にアルミニウム材を採用するなど、三菱自動車の最新の技術を多数搭載した。
*2 S-AWC(Super All Wheel Control):
4WDを核とした、駆動、制動力、ステアリング、サスペンション制御を統合した、車両運動統合制御
3.出品車両
※添付資料を参照