ゼンテック、欧州・アジア市場向けデジタル放送対応の小型モジュールを発売
ゼンテック、欧州・アジア市場向けデジタル放送(DVB-T)対応小型モジュールを販売開始
-シリコン・チューナ採用で画期的な小型化を実現-
株式会社ゼンテック・テクノロジー・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大谷省三、以下、「ゼンテック」)は、既に継続的に販売を行っている日本向け・北米向けHDTVモジュールに加え、新たに欧州・アジア向けデジタル放送標準規格(DVB-T)に対応した新しいデジタルTV受信モジュールを3月12日より販売開始いたします。3月末からはモジュールのサンプル提供が、4月末からはこのモジュールを組み込んだ商品サンプルの提供が可能になります。
この新しいモジュールは、チューナ部分に最新のシリコン・チューナを採用し、従来に比べ(当社比)画期的に小型化(DVB-Tチューナ、デコーダ一体型モジュールで、約40mm×約55mm)を実現すると共に、消費電力の低減、実装融通性の飛躍的拡大を実現いたしました。また、小型ながらに、ビデオ出力はコンポジット信号(CVBS)およびコンポーネント信号(ITU-R BT.656モード)に対応、オーディオ出力はアナログおよびI2Sに対応しております。併せて外部コントロールのインターフェースは、I2CおよびUARTに対応しております。
ゼンテックでは、この画期的なモジュールの完成により、デジタルTVセットのみならず、モバイルAV・マルチメディア機器や外付けの小型STB、さらには各種の複合機やナビゲーション端末などへの組み込みなどが容易になり、大きく需要層を拡大できると考えております。このモジュールのベースとなったDVB-T受信再生技術は、既に欧州・アジア・大洋州に多数の出荷実績を持つソリューションが基となっており、これに新たにシリコン・チューナのモジュールを一体にすることで、際立った小型化に成功いたしました。
ゼンテックでは、既に中国と韓国のTVメーカ、複合機メーカ向けに受注活動を開始しており、今後は、その他のアジア各国及び日本国内のメーカに対しても順次展開を行ってまいります。
ゼンテックは、世界各国のデジタルTVソフトのワンストップ・ソリューション・プロバイダーとして、デジタルTVやSTBに必要不可欠なコア技術である種々のデジタルTV放送標準規格(欧州アジア向けDVB-MHP、米国向けATSC/PSIP、CableCARD、EIA-708B、OCAP、日本向けARIBおよびBMLブラウザ)に対応したソフトウェアを、世界各地の大手家電メーカや半導体メーカにライセンス提供しております。
[用語解説]
・I2S:PHILIPS社が考案した、デジタルオーディオ信号をやりとりするための信号形式
・I2C:PHILIPS社が考案した、複数の機器をシリアル・クロックとシリアル・データの2本の信号で結び、データのやりとりを行う信号形式
株式会社ゼンテック・テクノロジー・ジャパンについて
1997年に創業者である社長大谷省三により、世界のソフトウェア技術の頂点にある米国シリコンバレーに設立されたゼンテック・テクノロジー・インク(現在は連結子会社)を母体とし、2000年2月に本邦に設立されました。
ゼンテックは、デジタル家電事業、モバイル関連事業、ネットワーク関連事業と、これら事業の価値創造性を高める為に設けられた、戦略的投資事業の4事業を展開しています。最先端かつ高度な自社技術を保有しており、デジタルTV標準規格ミドルウェアのライセンス提供、ハードウェア製品の販売、携帯・カーナビ分野のソフトウェア開発のほか、システムインテグレーション、カスタマイゼーション、QA(Quality Assurance:品質保証)事業など、画期的な情報家電技術ソリューションなどを提供しております。また、ブロードバンド無線機器、およびセキュリティ・ネットワーク機器などの開発、販売、保守メンテナンスなども行い、各分野で優れた技術力を発揮し、戦略を展開しております。ゼンテックは各事業の高度な要素技術を融合させ、新たな製品、市場の創出を目指すと共に、日・米・シンガポールの拠点より世界に向け、ユビキタス社会の実現に貢献する事を使命としております。
さらに詳しい情報につきましては、http://www.zentek.co.jp/をご参照ください。
※記載された社名および製品名は各社の登録商標もしくは商標です。