アギア・システムズ、デスクトップPC用HDDなど向けプリアンプICのサンプル提供を開始
アギア・システムズ、エンタープライズおよびデスクトップPC用HDD向けに
業界最速のプリアンプICのサンプル提供を開始
[ペンシルベニア州アレンタウン発]
アギア・システムズ(NYSE:AGR)は本日、エンタープライズおよびデスクトップPC用ハード・ディスク・ドライブ(HDD)向け高性能・低消費電力プリアンプICのサンプル提供を開始したと発表しました。
アギア・システムズの新しい「TrueStore(TM) PA7800」プリアンプは、比類ない性能と最高2.5Gbpsという業界最速の転送速度を兼ね備えるとともに、同社の従来製品と比べ書き込みモードで約30%近い省電力を実現しています。PA7800は、転送速度の向上と次世代TMR(トンネル磁気抵抗)ヘッドへの対応、そして消費電力の削減により処理能力を高めています。
アギア・システムズのストレージ部門担当上席副社長兼ジェネラルマネージャ、ルディガー・ストロー(Ruediger Stroh)は、次のように述べています。「エンタープライズおよびデスクトップPC向けのこの新しいプリアンプは、書き込みヘッドの立ち上がり時間の大幅な短縮と、主に性能の向上に伴う電力消費の増加を抑えるための革新的な省電力機能を備えることにより、ディスクドライブメーカー向けの高性能ソリューションとなります。アギア・システムズの優れたHDD ICソリューションは、さまざまなドライブを共通のプリアンプを用いて設計できるという柔軟性を提供し開発コスト削減や市場投入期間の短縮を実現するとともに、絶え間なく進化するヘッド技術に対応する最大の性能を引き出します。TrueStore PA7800は、当社が半導体およびHDDメーカー向けシステムのリーダーを目指すうえで、画期的な製品のひとつとなります。」
PA7800が備える、業界をリードする性能の鍵となる特長は、書き込みヘッドの立ち上がり時間です。これはHDDのプラッタ(記録メディア)上にデータを記録する際に、プリアンプが電流を書き込みヘッドに切り替える速さの尺度となります。PA7800の書き込みヘッド立ち上がり時間は、この市場向けの同社の従来のプリアンプに比べ30%近く短縮されています。
独立系調査会社のIDCによれば、プリアンプの世界的な市場は、2007年には4億6,600万ドルに達すると見込まれており、年平均5.5%の成長を続けています。
HDDのプリアンプは、ドライブのヘッドとメディアの性能に密接に関係しています。ドライブがアナログのデータをディスクドライブのプラッタから読み出し、その微細な信号がプリアンプで増幅されて、リード・チャンネルICに送信され、高度な処理とデジタル化が行われます。プリアンプはまた、書き込み処理にも不可欠なものであり、誘導型書き込みヘッドに電流を流すことによってプラッタに情報が記録されます。
アギア・システムズでは、2007年秋までにPA7800高性能プリアンプICの量産を開始する予定です。
<アギア・システムズについて>
アギア・システムズはストレージ市場、モビリティ市場、ネットワーキング市場向けに半導体とソフトウェアのソリューションを提供するグローバル・リーダーです。アギアの製品を使用することで、携帯電話、PC、HDDから、世界最先端の無線・有線ネットワークまで、幅広いサービスや機能が実現しています。アギアは、家電、通信、コンピューティング機器の大手メーカーを顧客に持ちます。アギアは、人々によるコミュニケーションを可能にし、コミュニケーションをベースとしたライフスタイルを完成させるような、システムに関する知識と最先端の技術を組み合わせることにより、ネットワークや家電製品のパフォーマンスに変革をもたらしています。詳細については www.agere.com をご参照ください。
アギア、アギア・システムズ、およびアギア・システムズのロゴは、アギア・システムズ・インクの登録商標です。TrueStoreはアギア・システムズ・インクの商標です。
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