エプソントヨコム、超小型SMDタイプの音叉型水晶振動子「FC-12M」を商品化
世界最小(※)の音叉型水晶振動子「FC-12M」を商品化
2007年5月よりサンプル対応開始
エプソントヨコム株式会社(社長:加々美 健雄)は、この度、世界最小の音叉型水晶振動子「FC-12M」を次世代主力製品のひとつとして商品化致しました。この製品は、当社従来製品のおよそ半分の実装面積となる超小型SMDタイプの音叉型水晶振動子で、携帯機器のさらなる小型化に貢献いたします。
サンプルは、2007年5月より対応を開始し、サンプル価格は300円です。
携帯端末、小型情報端末(PDA)やポータブルメディアプレイヤーを始めとする携帯機器市場において、電子デバイスの小型化の要求はますます高まっております。
本製品は、この要求に対応するため、「QMEMS」(*1)技術と高精度実装技術を駆使して、当社従来製品とほぼ同等の性能を備えながらも、およそ半分の実装面積となる超小型サイズ(2.0×1.2×0.6mm Max.)を実現しました。これにより、携帯機器の高密度化に寄与し、設計自由度を向上させ、携帯機器の小型化、高機能化に貢献します。
精度を表す周波数許容偏差は、標準を±30×10-6/±50×10-6としております。また、「FC-12M」はEU RoHS指令対応の商品です。
携帯機器市場で、ますます強まる小型化と高密度実装化の要求に対応するため、当社は、この「FC-12M」を採用した、超小型低中周波発振器やリアルタイムクロックモジュールへの展開も予定しております。
※当社調べ。2007年3月15日現在
<主な仕様>
( 仕様 / 項目 FC-12M )
公称周波数範囲 32.0kHz~78kHz
周波数許容偏差 ±30×10-6(25℃)
±50×10-6(25℃)
頂点温度 25℃±5℃
二次温度係数 -0.04×10-6/℃2 Max
直列抵抗 75kΩ Max. (25℃)
外形寸法 2.0×1.2×0.6mm Max.
【用語説明】
(*1)QMEMS
高安定・高精度などのすぐれた特性を持つ水晶素材である「QUARTZ」と、「MEMS」(微細加工技術)を組み合わせた造語です。半導体を素材としたMEMSに対して、水晶素材をベースに精密微細加工を施し、小型・高性能を提供する水晶デバイスを「QMEMS」と呼びます。
(商標登録出願中)