新キャタピラー三菱、超大型ダンプトラック2機種をフルモデルチェンジ
超大型ダンプトラックをフルモデルチェンジ
新世代環境対応型エンジン「ACERT」を搭載し運転環境も大幅に向上
新キャタピラー三菱株式会社(本社:東京都世田谷区用賀4丁目10-1、社長:広瀬 正典、資本金:231億円)は、重土木や砕石・鉱山現場で活躍する超大型ダンプトラック2機種をモデルチェンジし、3月20日から新発売します。
新発売する2機種は、CAT(R)773F(最大積載重量54トン)およびCAT775F(同62トン)。それぞれCAT773E(2002年7月発売)、775E(同2003年12月)の後継機です。
今回のモデルチェンジでは、排出ガスに含まれる有害物質を大幅に低減した新世代環境対応型エンジン「ACERT(アサート)」を搭載しました。また、オペレータの作業環境が大幅に向上した新型キャブを採用。従来機よりも変速が滑らかな電子制御式クラッチ圧コントロールを新たに採用するなど、パワートレイン(駆動系装置)の電子制御化が進化しています。
CAT773F/775Fの主な特長は次の通りです。
1.「ACERT」を採用したエンジンを搭載
(1)最先端のエレクトロニクス技術を駆使し、燃焼行程を効率的に制御することで、排出ガスを飛躍的にクリーンにしたキャタピラー社の新世代環境対応型エンジン「ACERT」を搭載。これにより773Fは、オフロード法※1および国土交通省の第三次基準値排出ガス規制に対応します。※2
※1 オフロード法:特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律
※2 775Fは出力範囲が規制対象外
2.快適なオペレータ環境
(1)運転席空間の容積を18%アップした新しい大型キャブを採用。ガラス面積も約2倍に拡大し、オペレータの快適性を向上させるとともに、優れた視界を確保しています。
(2)転倒時にオペレータを保護するキャブ内蔵式ROPS※3を採用。さらに、FOPS※4にも適合し、乗り降りをはしご式から階段式に変更するなど、安全性を高めています。
※3 ROPS:Rollover Protective Structure(転倒時運転者保護構造)の略
※4 FOPS:Falling Object Protective Structure(落下物保護構造)の略
(3)オペレータへの騒音と振動を抑制するため、騒音低減型キャブを採用するとともに、フレームとの接合部に弾性マウントを採用。3点支持式シートベルト付のエアサスペンションシートと相まって、静粛性が高く快適な乗り心地を実現しています。
3.さらに進化したパワートレインの電子制御
(1)フルオートマチックトランスミッションに、電子制御式クラッチ圧コントロールシステム(ECPC)を採用。トランスミッションクラッチの接続を一つずつコントロールし、従来に比べスムーズかつ効率的に変速します。
(2)これまでの空気作動油圧式ブレーキに代わり、電子制御全油圧式ブレーキシステムを採用。空気作動油圧式に欠かせないエア系統のメンテナンスが不要になりました。
(3)エンジンパワートレイン統合電子制御システム「CATデータリンク」が、各ユニットのきめ細かく高度なコントロールを可能にしました。
4.CAT773F/775Fの主な仕様
添付資料をご参照ください。
5.標準販売価格(販売標準仕様、工場裸渡し)
CAT 773F ダンプトラック 95,200,000円
CAT 775F ダンプトラック 97,900,000円
6.目標販売台数
2機種合わせて年間60台
以 上