リニアテクノロジー、低ノイズの小型16ビット・デルタシグマADCを販売開始
リニアテクノロジー、新製品「LTC2450」を販売開始
システムの精度をアップグレードする低ノイズの小型16ビット・デルタシグマADC
2007年6月25日 - リニアテクノロジーは、低分解能システムの性能アップグレードを可能にする、2mm×2mm超小型DFNパッケージの16ビット・デルタシグマ・アナログ・デジタル・コンバータ(ADC)「LTC2450」の販売を開始しました。LTC2450にはコマーシャル温度グレード・バージョンとインダストリアル温度グレード・バージョンがあり、1,000個時の参考単価は147円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
携帯アプリーションやスペースが制限されたアプリケーションの設計では、通常、スペースと性能がトレードオフとなるので、ADC内蔵のマイクロコントローラやプリアンプ回路を備えた低分解能のADCを使用することになります。このような設計は一般に複雑で、直線性誤差やノイズが増大し、その他の仕様も保証されないので、性能の低下を招きます。
汎用性の高いLTC2450はわずか4平方ミリの実装面積に収まり、INLが2LSB、ノイズが1.4μVRMS、利得誤差0.01%という優れた16ビットDC特性を実現します。小型で16ビット分解能が保証されているので、設計時に組込みシステムに内蔵されているADCや性能の低いADCならびにそのプリアンプ回路に代わって使用することができます。LTC2450は2.7V~5.5Vの電源電圧をリファレンスとして使用し、消費電流がわずか500μA、電力損失を最小限に抑えます。自動的にシャットダウン・モードになった後、消費電流は1μA以下に低減されるので、バッテリをさらに節約します。変換と変換の間の時間を制御することにより、消費電力を出力レート1Hzで50μWまで低減できます。内部発振器によって1秒当たり最大30回の変換が可能なので、温度、圧力、電圧などの低周波数センサ出力を容易に測定できます。
LTC2450はグランドからVCCまで可能なシングルエンドのアナログ入力を測定しながら、シンプルな3線SPI互換インターフェイスを介して通信を行います。LTC2450は入力信号のオフセットおよびフルスケール較正を連続的に行うので、時間の経過および全動作温度範囲に対して精度が保証されます。リニアテクノロジーのNo Latency Delta Sigma(TM)設計により、ADCは、出力データの読み出し時に遅延なしで複数の入力を多重化することができます。LTC2450は入力サンプリング電流を50nA以下に低減する独自のサンプリング・ネットワークを内蔵しているので、広範囲の入力保護とフィルタ回路が可能です。
【LTC2450の特長】
・GND~VCCのシングルエンド入力範囲
・極めて低いダイナミック入力電流:50nA
・超小型(2mm×2mm)DFNパッケージ
・INL:2LSB、ミッシングコードなし
・全未調整誤差:7LSB
・2.7V~5.5V単一電源動作
・ノイズ:1.4μVRMS
・低消費電力
出力レート30Hzで500μA
出力レート1Hzで消費電力が50μW
スリープ電流:<1μA
・内部発振器:外付け部品不要
・多重化アプリケーションに対応する単一変換セトリング時間
・自動シャットダウン付き1サイクル動作
・変換レート:30Hz
*注:VRMSのRMS,VCCのCCは下付。
*フォト:2mm×2mm DFNパッケージの16ビット・デルタシグマADC
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