日本フードサービス協会、5月の外食産業市場動向調査を発表
日本フードサービス協会加盟会員社による
外食産業市場動向調査
平成19年5月度結果報告
社団法人日本フードサービス協会(略称:JF=ジェフ 本部:東京都港区 会長:米濱和英)では、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の平成19年5月度分の集計結果をまとめました。「外食産業市場動向調査」は、新規店も含めた外食市場の全体的な動向や業態の変化を把握する「全店データ」と既存店ベースによる店舗の経営状況・動向を探る「既存店データ」を業態別に集計し、前年同月比の指標として表しております。
<全店ベース(新規店も含めた)による外食市場の動向>
トータル売上は前年同月比103.4%
ファーストフード業態の伸長が続く
<全体概況>
外食産業の新規店も含めた全店ベースによる全業態トータルの5月度売上状況は、前年同月比103.4%と前年を3.4%上回った。このところファーストフード業態の伸長が続いており、とくに洋風と和風の伸びが大きく、外食市場全体を押し上げている。全体の客単価は97.7%と前年同月を下回ったが、客数が105.8%と大幅に増え、売上アップに結びついた。ただ、個別企業では好不調があり、企業間のバラツキが見られる。今年の5月は、昨年に比べ土曜日が1日少なかったものの比較的天候に恵まれ、客数の増加傾向が続いている。
既存店も全店ベースと同様ファーストフード業態が牽引し、全体売上は100.2%と前年同月を若干上回り、今年1月から5ヵ月連続のプラスとなった。
<業態別概況>
■ファーストフードの業態は、全体の売上が前年同月比106.0%と前年を大きく上回った。客単価は96.4%と前年より下落したが、客数が109.9%と増加した。分野別の売上では、洋風と和風、麺類が前年を上回り、反面、持ち帰り米飯/回転寿司とその他の分野は前年を割り込んだ。
■ファミリーレストランの業態では、全体の売上は99.1%と前年を0.9%下回る結果となり、今年3月以降前年を下回る状況が続いている。客単価は100.4%と前年同月よりアップしたが、客数が98.7%と減少し、売上が落ち込んだ。分野別の売上では、和風が店舗数の増加により前年を上回ったものの、洋風、中華、焼肉が客数の減少により前年を下回った。
■パブ・居酒屋の業態は、全体の売上は106.1%と前年より6.1%アップした。客数は103.0%、客単価も103.0%とともに前年を上回った。分野別の売上では、パブ・ビヤホールが客数減で99.3%、居酒屋は店舗数増もあり108.6%であった。
■ディナーレストランの業態は、客単価が99.4%と僅かに下落したものの、客数は104.2%と増え、売上は103.6%と前年を3.6%上回った。
■喫茶の業態は、売上105.7%と伸長。客数は103.9%、客単価も101.7%と前年同月を上回り、好調が続いている。
*以下、詳細なデータは添付資料をご参照ください。