リニアテクノロジー、同期整流式No RSENSE昇圧DC/DCコントローラを発売
リニアテクノロジー、新製品「LTC3813」を販売開始
ヒートシンクが不要な効率97%の100V No RSENSE同期整流式昇圧DC/DCコントローラ
2007年6月28日-リニアテクノロジーは、昇圧ダイオードや中電力から高電力の非同期整流式昇圧コンバータで通常必要とされるヒートシンクが不要な、同期整流式No RSENSE昇圧スイッチング・レギュレータ・コントローラ「LTC3813」の販売を開始しました。LTC3813は、PCボード・トレースに隙間余裕を設けるために、隣接する高電圧ピンと低電圧ピンの間に3本の未接続ピンを装備したSSOP-28パッケージで供給されます。これは高電圧ピンの間隔を規定した回路ボード設計規格IPC-2221に準拠しています。1,000個時の参考単価は480円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC3813は、最大100Vの出力電圧を安定化可能で、大型MOSFETのゲートを高速にスルーする高電流供給能力をもった、強力な1ΩデュアルNチャネルMOSFETゲートドライバを搭載しています。これにより、遷移損失を最小限に抑え、MOSFETを並列接続できるので、より高電流のアプリケーションに対応可能です。また、LTC3813は10V~40Vの入力源から最大97%の効率で50V/4A出力を安定化できます。LTC3813は、昇圧DC/DCコンバータが小型ソリューションで熱損失を低く抑えながら高電力を供給しなければならない車載、アビオニクス、テレコム、ネットワーク機器、サーバ、産業用制御システム、基地局などのアプリケーションに最適です。
LTC3813は電流モード制御を採用し、-40℃~+85℃の動作温度範囲で±0.875%のリファレンス電圧精度を維持するほか、オフ時間が一定のピーク電流制御アーキテクチャを採用し、非常に高速の入力および負荷過渡応答を実現する広帯域幅(25MHz)エラー・アンプを搭載しています。オフ時間が一定の電流モード・アーキテクチャにより、過電流状態から高電圧出力を保護するために不可欠な機能である、サイクルごとの高精度の電流制限保護を行います。また、動作周波数は外付け抵抗によって100kHz~1MHzの範囲で選択され、入力電圧の変動に対して補償されています。さらに、動作周波数は外部クロックに同期可能なので、ノイズに敏感なアプリケーションに対応できます。さらにLTC3813はプログラム可能なソフトスタート、プログラム可能な低電圧ロックアウト、出力電圧をモニタするパワーグッド信号を特長としています。
■LTC3813の特長
・最大100Vの出力電圧動作
・効率:97%
・大型の1Ωゲートドライバ
・中電力から高電力の要件においてヒートシンクが不要
・電流センス抵抗が不要
・電流モード制御
・一定のオフ時間を調整可能なので、極めて高速の過渡応答を実現
・外部クロックに同期可能
・-40℃~+85℃でのリファレンス精度:±0.875%
・プログラム可能なソフトスタート
・パワーグッド信号
・低電圧ロックアウトをプログラム可能
・サイクルごとの電流制限を調整可能
*注:No RSENSEのSENSEは下付。
*フォトキャプション:100V同期整流式昇圧DC/DCコントローラ
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