メンター・グラフィックス、NSS技術を取得しプリント基板向けDFMソリューションを強化
NSS技術の取得によりプリント基板向けDFMソリューションを一層強化
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は本日、横浜に本社を置く株式会社ソーワコーポレーションよりNew Seal Saver (NSS)技術を取得したことを発表しました。この買収によってメンター・グラフィックスはDFM(Design for Manufacturing)チェックおよび製造用データ準備機能の提供を加速することができ、エレクトロニクス企業の設計プロセスと社内/社外の製造プロセス間におけるインターフェイスの効率化に貢献します。
「製造へデータを渡してからエラーを発見するのではなく、より多くのDFMチェック機能を設計プロセス側に取り入れることで、製品のタイム・トゥ・マーケットおよび品質を大幅に改良することができます。NSSの買収により、設計環境内でのより包括的なDFMチェック機能を早急に提供することができます。」メンター・グラフィックスのSystem Design Division、Vice President and General ManagerのHenry Pottsはこのように述べています。
NSSは設計プロセス内で製造データを検査するための品質制御システムです。通常のDFMエラーチェックを超えた豊富なルール設定により、エレクトロニクス企業は自社の品質目標にあわせた「製造のベストプラクティス」をデータベースとして構築することができます。設計環境にタイトに統合されたNSSソフトウェアは、使いやすいユーザー・インターフェイスを通して設計者のデスクトップに各種チェック機能を実現します。
「NSSを導入し、設計基準をデータベース化することにより、なによりも人的バラツキがなくなりました。設計段階で製造性を意識した設計が可能となり、結果、歩留まりの悪さなどが改善。今後、メンター・グラフィックスのテクノロジと統合され、より効率的なシステム運用が可能になることを期待しています。」富士通テン株式会社の技術支援部CAD技術課長、立田 次郎氏はこのように語っています。
「メンター・グラフィックスはPCBシステム設計をリードする企業であり、彼らが弊社のNSS技術を取得することでこの技術が世界中の様々な業界や企業に広がることを期待しています。NSSはユーザーに大きな価値をもたらす技術であり、メンター・グラフィックスがR&D、営業、サポートのリソースを投入してユーザーのタイム・トゥ・マーケット短縮と製品品質の向上に貢献してくれることを嬉しく思います。」ソーワコーポレーションの代表取締役社長、小西 照郎氏はこのように語っています。
●IC&アナログ設計検証について
http://www.mentorg.co.jp/solution/ic-nanometer/