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ニュースリリースのリリースコンテナ第二倉庫

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2025'02.08.Sat
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2007'07.18.Wed

NEC、コミュニケーション品質を維持・向上できるRTC基盤を開発

音声・映像・資料を組み合わせたリアルタイムコミュニケーションの品質を維持・向上する基盤技術を開発
~IT・ネットワークリソースの効率的な活用を実現~


 NECはこのたび、音声通信、映像通信、資料共有などのツールを組合せたリアルタイムコミュニケーションを行う際に、オフィスのIT・ネットワークを効率的に活用してコミュニケーション品質を維持・向上できる「リアルタイムコミュニケーション基盤(RTC基盤)」を開発しました。

 このたび開発したRTC基盤は、オフィス端末の性能や拠点間ネットワークの帯域などの利用可能なリソース量と、各種ツールが消費するリソース量を管理することにより、ツールの品質を柔軟に制御するものです。本基盤を利用することで、端末の処理能力やネットワークの混雑度が変動しても、安定したコミュニケーション品質を維持できます。また、音声品質を維持しながら、映像の画質や資料共有の同期精度などのツールの品質を臨機応変に向上できます。さらに、拠点間で使用するネットワーク回線の帯域が狭い場合でも、1対1通話から多人数のグループ通話に通信品質を落とすことなく移行できます。

 本基盤を用いて映像通信・音声通信・資料共有を同時に利用する3者通話の実験を行ったところ、3つのツールの同時利用に要するCPU処理量を最大で38%低減できました。また、端末をメッシュ型あるいはサーバ・クライアント型で接続する一般的な方式に比べ、拠点間の通信量を8者通話の場合で最大75%、16人通話の場合で最大87%低減し、多人数のグループ通信の応答性能が向上することを確認しました。

 近年、分散した拠点を持つ組織での意思決定を迅速化する手段として、音声・映像・資料を組み合わせて確実な情報伝達ができ、必要なメンバーとリアルタイムに会話ができるユニファイドコミュニケーションの重要性が高まり、各種のWeb会議システムやIPテレフォニーシステムが製品化されています。しかし、現在のオフィス環境でこれらのツールを使用すると、メンバーごとに利用する端末の性能が異なる場合に、複数のツールを組み合せたときの通話品質が保証できないこと、拠点間の回線帯域が十分でない場合や部門ごとにファイヤウォールが置かれる場合に、ネットワーク回線の混雑時に通信品質が低下すること、などの問題が発生します。したがって、これらのツールを快適に使用するには、高性能な端末の導入やネットワーク回線の強化が必要でした。

 今回開発したRTC基盤は、オフィスのIT・ネットワークリソースを効率的に活用してリソース不足時の品質劣化の課題を解決するもので、主な特長は以下の通りです。

(1)リソース量の変動による品質劣化を防止する動的リソース割当制御
 各ツールの優先度・リソース使用量・端末や回線のリソース上限に基づき、RTC基盤が管理するCPU処理量や通信帯域などのリソースを各ツールに動的に配分します。その結果、端末の性能や回線帯域が十分でないIT・ネットワークインフラでも、音声品質を最優先で維持しながら、映像や資料共有もリソース量に見合った適切な品質で利用できます。

(2)用途に応じてリアルタイムに品質向上できる適応的リソース割当制御
 ユーザによるツールの優先度の変更要求に基づき、通話中であっても、参加している全ての端末のリソース配分を最適化します。その結果、映像・音声・資料共有・画面共有などの品質をリアルタイムに変更し、通話中にその時の目的に適したツールを特に高い品質で利用できます。

(3)通信量を抑えて1対1通話からグループ通話に移行できる経路制御
 通信中継サーバを各拠点、各部門に設置することにより、ボトルネック箇所の負荷を低減する最適な通信経路を動的に決定します。端末と通信中継サーバの組み合わせの多数の接続パタンから、拠点間の回線やファイヤウォールなどのボトルネック箇所の通信量を抑制できる最適な通信経路を計算し、通信遅延の発生を防ぎます。その結果、回線帯域の狭い拠点間でも、安定した通話品質で多人数のグループ通話が可能になります。


 NECは、コミュニケーション品質を向上する技術の研究開発に一貫して取組んでおり、既にパケットロス耐性が高い音声品質の向上技術「VoIPミドルウェア」を開発しています。今後は、「VoIPミドルウェア」と今回新たに開発した「RTC基盤」を次世代コミュニケーションツールの試作システム「ブロードバンドコミュニケータ(TM)」に組み込み、社内の実オフィス環境での実用性を検証する予定です。当社は今後とも、リアルタイムコミュニケーションの品質向上と利用の活性化に関する技術について研究活動を進めていきます。


以上

◆本件に関するお客様からのお問い合わせ先
 NEC 研究企画部 企画戦略グループ
 http://www.nec.co.jp/contact/

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