不動産経済研究所、2007年上半期の首都圏マンション市場動向を発表
《首都圏マンション市場動向》
-2007年上半期(1~6月)-
◎供給は17.2%減の2万8,284戸、’94年以降の大量供給期で最少の供給に。
◎都区部・埼玉県が3割減少、平均価格は11.6%アップの4,646万円。
(1)2007年1~6月の供給は2万8,284戸、前年同期(3万4,152戸)比17.2%の減少。(過去最多は’00年4万6,816戸)
(2)東京都区部30.8%減、東京都下15.5%増、神奈川県1.4%減、埼玉県28.8%減、千葉県18.8%減。
(3)初月契約率の平均は75.2%、前年同期(80.6%)比5.4ポイントのダウン。’04年(79.3%)以来の70%台。
(4)1戸当たりの平均価格は4,646万円、1m2当たり単価は61.5万円
前年同期比で戸当たり価格484万円(11.6%)のアップ、m2単価は6.4万円(11.6%)のアップ。
◎マンション2007年上半期の特徴点。
(1)地価上昇を背景とした都区部での売り渋り、在庫処理優先の郊外部での売り出し先送りにより、大量供給期で最少に。
(2)2年連続80%台の大台に乗せていた契約率は75.2%に落ち込む。累積契約率も4.7ポイントダウンの84.4%に。
(3)戸当たり価格(4,646万円)、m2単価(61.5万円)ともにアップ。(前年同期もいずれもアップ。)
(4)都下以外は減少、都区部・埼玉3割減、千葉2割減。東京都全域(1万1,396戸)のシェアは40.3%(前年同期42.8%)。
(5)2007年6月末時点の在庫は7,333戸。2006年6月末時点(5,969戸)比で1,364戸の増加。
◎下半期には売り出し積極化も、年間供給は7万1,000戸止まりに。
(1)下半期(7~12月)の供給見込みは4万2,500戸、前年同期(4万311戸)では5.4%増。
(2)年間では大量供給期(’94年以降)で2番目に少ない約7.10万戸。(’98年=6万6,308戸)。
☆首都圏のマンション市場動向<2007年上半期(1~6月)>
1.2007年上半期(1~6月)の新規供給戸数は2万8,284戸である。対前年同期(3万4,152戸)比17.2%(5,868戸)の減少である。
1.上半期の地域別供給戸数は東京都区部8,182戸(全体比28.9%)、東京都下3,214戸(同11.4%)、神奈川県8,670戸(同30.7%)、
埼玉県3,579戸(同12.7%)、千葉県4,639戸(同16.4%)。である。東京都全域では1万1,396戸でシェア40.3%。
1.前年同期実績に対する地域別増減率は東京都区部30.8%減、都下15.5%増、神奈川県1.4%減、埼玉県28.8%減、千葉県18.8%減。
1.上半期の1戸当たり平均価格、m2単価は4,646万円、61.5万円である。
前年同期は4,162万円、55.1万円であったので、前年同期比総額で484万円(11.6%)のアップ、m2単価は6.4万円(11.6%)のアップ。
1.上半期の地域別平均価格、m2単価(各増減率)は以下のとおり。
東京都区部6,020万円、83.8万円(前年同期比19.3%増、18.2%増)、都下4,147万円、54.3万円(6.2%増、5.8%増)、神奈川県4,545万円、60.2万円(12.6%増、13.6%増)、埼玉県3,600万円、49.4万円(9.6%増、12.8%増)、千葉県3,562万円、42.4万円(4.2%増、3.9%増)。
平均価格、m2単価とも全エリアで上昇。上昇幅が最も大きいのはいずれも都区部で、平均価格で974万円、m2単価で12.9万円の上昇している。
1.上半期の初月契約率の平均は75.2%で、前年同期の80.6%に比べて5.4ポイントダウンしている。’04年(79.3%)以来の70%台。
(累積契約率は84.4%で4.7ポイントダウンである。)
1.上半期の総契約戸数(2006年末の継続販売戸数を含む)は2万9,124戸で、前年同期の3万4,170戸を5,046戸(14.8%)下回っている。
1.上半期の即日完売戸数は3,710戸(発売戸数の13.1%)、フラット35登録物件(3月までは公庫融資付き)1万6,677戸(同59.0%)であった。
1.なお、下半期(7~12月)の発売戸数は4万2,000戸の見込みで、前年同期(4万311戸)比で4.2%の増加である。
2007年年間の供給は7万1,000戸の見込みとなる。2006年(7万4,463戸)比では4.7%の減少。
添付資料:高層住宅市場動向-2007年上半期