ブロードネットマックスと住友電工ネットワークス、ケーブルテレビ事業者のシー・ティー・ワイと共同でWiMAXの実証実験を開始
シー・ティー・ワイと共同でWiMAXの実証実験を開始
株式会社ブロードネットマックス(本社:東京都港区、代表取締役社長:金崎穣)と住友電工ネットワークス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:川野強)は、ケーブルテレビ事業者の株式会社シー・ティー・ワイ(本社:三重県四日市市、代表取締役社長 最高執行責任者:塩冶憲司)と共同で、広帯域移動無線アクセス技術のひとつであるWiMAXを利用した実証実験を7月17日より開始いたしました。
シー・ティー・ワイでは7月13日にWiMAXの実験用無線局本免許を総務省より取得し、ブロードネットマックスは実証実験用のシステム構築を、住友電工ネットワークスは実験に使用する機器の開発を担当しています。
実験エリアである三重県菰野町湯の山温泉地区は御在所岳の麓に位置しています。シー・ティー・ワイエリア内の伝送路からは途中の小高い丘により直接WiMAX電波を送信できないため、25GHz無線リンクで山の中腹に設置したWiMAX基地局と接続し、湯の山温泉地区でのWiMAX実証実験を行っています。このような無線リンクによる中継システムを活用した条件不利地域におけるWiMAX実証実験は全国で初めてです。
ブロードネットマックスでは本実験で得られた中継システムの有効性やWiMAXの電波伝搬性能を無線関連システムのソリューション提供に役立てていきます。また住友電工ネットワークスでは実験データをいち早く製品開発にフィードバックしていきます。両社は、ケーブルテレビ事業者によるWiMAXを利用したサービスの実現を積極的に支援していきます。
<実験概要>
1)実験期間:2007年7月から2007年12月末まで
2)実験エリア:三重県菰野町湯の山温泉地区
3)周波数:2.6GHz
4)基地局出力:5W
5)実験内容:
1)インターネットサービス等各種アプリケーションの検証
2)無線リンクを活用した中継システムの有効性の検証
3)変調方式と通信速度関係の検証
4)高利得アンテナを使用した到達限界の調査
なお、当該エリアでは、日本ケーブルラボによる地上デジタル放送のギャップフィラー実験も行われており、無線の周波数による電波伝搬特性の違いを地形との相関に着目して検証します。
<実験概要図>
※添付資料を参照
<実験システムに住友電工ネットワークスが提供する機器>
基地局(IEEE802.16e、Mobile WiMAX 規格に準拠) 1台(NWX製、高速ハンドオーバー機能具備)
基地局用アンテナ 1基
ASN-GW(アクセスサービスネットワーク・ゲートウェイ) 1台
HA(ホームエージェントシステム) 1台
カード型WiMAX端末 3台
以 上
【参考資料】
※添付資料を参照