三井物産、ロシア鉄道とシベリア鉄道を活用した物流事業強化で業務提携交渉を開始
ロシア鉄道との業務提携契約を交渉開始
三井物産株式会社(代表取締役社長:槍田 松瑩、本店:東京都千代田区 以下 三井物産という)は、ロシア鉄道との間で、ロシア物流事業強化に向けた業務提携契約交渉を開始することに合意しました。又、ロシア鉄道子会社の鉄道オペレーターであるRusskaya Troika社と極東(日本・中国など)からのシベリア鉄道を活用しての貨物出荷の促進を実施する代理店契約締結に向け交渉を開始することも合意しました。詳細交渉の上、各社所定の手続きを経た後、各正式契約を締結する予定です。
ロシアでは、通関制度等諸制度の整理が進み直接貿易が増加する一方、現地の旺盛な個人消費に後押しされ、家電・自動車・建機等の日系メーカー各社が次々と進出しております。
掛かる需要を踏まえ、三井物産はこれまで約一年間ロシア鉄道とTask Forceを組成し、(1)シベリア鉄道輸送サービスの中でも、特に短納期を実現するブロックトレインと呼ばれる既存サービスの拡大・有効活用。(2)従来、船舶輸送に比べ割高であると考えられてきたシベリア鉄道に就き、広く日系メーカー及び日系物流企業の需要をCoverすることで、Volume Meritを生かした競争力あるサービス提供を実現すること。の2点を協議して参りました。
ここ10年間に、三井物産は、ロシア物流に於いて着実に業務を拡大してきました。具体的には、1998年フィンランド・ハミナ港を基地としてロシア向け中継物流を専業とするハミコエージェンシー社に出資を行い、従来盛んであったフィンランド経由ロシア向け物流サービスを提供。更に、増大するロシア物流ニーズに応えるべく、事業強化の第二弾として2005年12月、ロシア向け航空輸送及びシベリア鉄道を利用した貨物輸送サービスを得意とする株式会社東洋トランスに30%の資本参加を実施。第三弾として、2006年12月に、ロシアで高まる現地在庫需要への対応を実現する倉庫事業への参画を実現。今般、ロシア向物流事業の更なる強化及びサービスメニューの多様化の為、第四弾の施策として、ロシア鉄道及びRusskaya Troika社との協業深化、業務提携契約の交渉開始に至った次第です。
今後、ロシア鉄道、Russkaya Troika社、三井物産の三社間で2007年9月を目処にサービスを立ち上げるべく、具体的な条件の設定を実施の上、同国でのマーケットシェア拡大を企図する日系企業各社に対する顧客サービスの充実を図る所存です。