コダマコーポレーション、3次元ソリッドプラスチック金型設計支援システムの新バージョンを発売
プラスチック金型向け3次元CADシステムの新版TOPmold(トップモールド)v6.8Jを9月に発売
1,000部品を超える金型の設計でも快適な操作性。教育用アニメーション作成の新機能で2007年問題にも対応
製造業向けにCAD/CAM/CAE、ネットワークシステムなどの販売、コンサルティングを行うコダマコーポレーション株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:小玉博幸)は、3次元ソリッドプラスチック金型設計支援システムTOPmoldの新バージョンTOPmold v6.8J を9月28日に発売するのでお知らせ致します。
【TOPmold 開発のコンセプト】
TOPmoldは、ダイキャスト金型、ブロー金型、インジェクション金型の設計を効率化するために以下の設計業務の自動化と効率化をコンセプトに開発されたプラスチック金型向けCADシステムです。
1.樹脂収縮率を適用した成形品設計
2.アンダーカットの解析
3.パーティングラインやパーティング面の設計
4.キャビティとコアの自動作成
5.モールドベースやモールド部品、冷却回路などの型構造設計
6.金型図面の作成
TOPmoldは、3次元ソリッドCADシステムTOPsolid上で動作する金型設計支援システムとしてMissler Software社によって開発されました。TOPsolidの高度な3次元モデリングと2次元設計製図機能をベースにプラスチック金型を効率よく設計でき、ミーリングCAMシステムTOPcamやワイヤーカットCAMシステムTOPwireと連携し、NCデータを自動で作成できます。
【TOPmold v6.8Jの40に上る新機能の内の主な機能】
TOPmoldの最新バージョンTOPmold v6.8Jでは、40に上る新機能が搭載されます。その中でも特にユーザーの設計効率向上に貢献する主な新機能をご紹介します。
1.型構造設計の新機能
TOPmoldは、エジェクタピンを数百本配置するなど、1,000を超えるモールド部品を用いる金型の型構造設計を行っても快適な操作性を維持します。これは、自動車の樹脂製バンパーやインパネ、エアコンや冷蔵庫などの大型部品の金型を設計する国内金型メーカー様からも高い評価を得ています。
新バージョンでは、ガイドレール配置時のボルトの自動配置、垂直冷却回路を作成するコマンド、冷却回路の冷却効果の表示、あらゆるモールド部品をコードから検索し配置できるコンポーネントエクスプローラの搭載など、機能強化とさらなる操作性の向上を実現しました。
2.パーティング面設計の新機能
成形品の外形を形作るキャビティと裏側を形作るコアの境界となるパーティングラインやパーティング面を設計する機能を強化し、最大で従来の半分の時間で設計できるようになりました。
パーティングラインの作成では、製品の縁や通過点を指定すれば自動でラインを接続できるようになりました。
パーティングラインをもとにパーティング面を作成する際には、必要な面を自動で作成できるよう、コマンドを改良しました。
また、従来のバージョンでは、キャビティとコアを作成しなければ型構造設計を行えなかったのに対し、新バージョンでは、暫定的なキャビティとコアを作成しておいて、冷却回路の設計やモールド部品の配置を進められるようにしました。
3.金型アニメーションの自動作成
2プレートタイプの金型の開閉アニメーションを自動で作成します。(画像)
そのために、新バージョンからそれぞれのモールド部品には金型の開閉に伴う移動方向が定義されており、移動量は自動で計算されます。アニメーションの再生中は部品同士の干渉をチェックでき、穴の径や深さが十分かなど、設計ミスを加工前に視覚的にも確認できます。
この機能は、熟練技術者の退職が進む国内金型メーカー様から寄せられた、CADデータを使って若手技術者への教育を行いたいという多くの要望から開発されました。
<動作環境>
OS Windows XP Professional SP2、Windows 2000 Professional SP4
ソフトウェア TOPsolid
CPU Intel Pentium 4 3GHz以上、Core 2 Duoなど
HDD 常時空き容量1GB以上
メモリ 2GB以上推奨
ディスプレイ 1024×768ピクセル以上
<価格>
TOPmold 1,155,000円(本体1,100,000円)
注: 価格は年間のメンテナンス料金を含まない、ソフトウェアライセンス使用権のみの標準価格です。
<製品画像>
※ 関連資料参照
*このプレスリリースに記載された会社名、商品名は、各社の商標、または登録商標です。