アンリツ、マルチレイヤネットワークテストプラットフォーム用測定モジュール2種を開発
CMA5000の測定機能拡充
ギガビットイーサネット、10ギガビットイーサネットの建設・保守を
ハンドヘルド測定器で実現
アンリツ株式会社(社長 戸田 博道)は、マルチレイヤネットワークテストプラットフォームCMA5000の測定機能を拡充。新たにギガビット(※1)イーサネット(※2)、10ギガビットイーサネット、10ギガビット SDH(※3)/SONET(※4)ネットワークの建設保守向けに、CMA5000用の2種類の測定モジュールを開発。7月30日から販売を開始いたします。
今回開発したモジュールは、10メガからギガビットまでのイーサネットに対応したギガビットイーサネットモジュール5710と、10ギガビットイーサーネット (LAN PHY(※5), WAN PHY(※6)) および10ギガビット SDH/SONETネットワークに対応した汎用トランスポート分析モジュール5610です。
小型・軽量であるため、測定現場に簡単に持ち運べ、高速・大容量ネットワークの建設・保守が効率よく行えます。
[開発の背景]
Voice over IPやIPTVの普及と共に、伝送装置やそれに使われるデバイスの高速・大容量化が進んでいます。こうした中、ギガビットイーサネットや10ギガビットイーサネットなどのネットワークの構築が本格化していますが、これらのネットワークの建設・保守の現場用に、簡単に持ち運べる測定器へのニーズが高まっていました。
そこでアンリツは、小型・軽量のハンドヘルド測定器であるマルチレイヤネットワークテストプラットフォームCMA5000の機能を強化。CMA5000用測定モジュールとして、新たにギガビットイーサネットモジュール5710と汎用トランスポート分析モジュール5610を開発いたしました。5710、5610をCMA5000に実装することにより、測定現場に簡単に持ち運べ、ギガビットイーサネット、10ギガビットイーサネット、10ギガビットSDH/SONETネットワークの建設・保守に必要な各種試験が行えます。
[製品概要]
ギガビットイーサネットモジュール5710、汎用トランスポート分析モジュール5610はマルチレイヤネットワークテストプラットフォームCMA5000用のモジュールです。
□5710
10メガからギガビットまでのイーサネットの建設・保守に必要なスループット(※7)、レイテンシ(※8)、パケットロスなどの各種測定、モニタリングが可能です。
・GUI(※9)により、簡易な操作性を実現
・光(SFP(※10))ポート、電気(RJ45)ポートを各2つずつ装備。
・詳細な統計情報の収集とレポート作成が可能
・RFC 2544(※11)準拠の試験により、高精度測定を実現
・ギガビットイーサネット業界標準のSFP光学仕様
□5610
トラフィックの監視や生成、パフォーマンス分析などに加え、バーチャルコンカチネーション(※12)、LCAS(※13)プロトコル、ディファレンシャルディレイ(※14)のモニタ機能を搭載しており、10ギガビットイーサネットや10ギガビットSDH/SONETネットワークの建設・保守が行えます。
・回線負荷100パーセントに対応したイーサネットトラフィックの生成・分析が可能
・RFC2544に準拠した試験の自動化を実現
・STM-64/OC-192(※15)に準拠しており、SDH/SONETフレームをトリビュタリ(※16)レベルまで生成・分析可能
・ホットスワップ対応のXFP(※17)により、フィールドエンジニアによるさまざまな設定が可能。
* マルチレイヤネットワークテストプラットフォームCMA5000
CMA5000 は、小型・軽量のハンドヘルド測定器です。モジュール形式を採用しており、SDH/SONET、ギガビットイーサネット、10ギガビットイーサネット、 DWDM(※18)などさまざまなネットワークの建設・保守に必要な測定が用途に応じて行えます。
[対象市場・用途]
□対象市場
通信事業者
□用途
・ギガビットイーサネットモジュール5710
ギガビットイーサネットの建設・保守
・汎用トランスポート分析モジュール5610
10ギガビットイーサネット、10ギガビットSDH/SONETの建設・保守
[営業情報]
□受注開始 : 平成19年7月30日
□予定販売台数 : 国内/海外計 計200セット(初年度1年間)
□販売価格 :
・ギガビットイーサネットモジュール5710 99万円~
・汎用トランスポート分析モジュール5610 325万円~
<参考>
マルチレイヤネットワークテストプラットフォームCMA5000(本体) 75万円
[用語解説]
* 関連資料 参照