日本IBM、ブレードサーバー向け内部記憶装置「ソリッド・ステート・ドライブ」を発表
業界初のブレードサーバー用半導体ドライブ
-HDDと比べ23倍のアクセス速度、87%の省電力、3倍の信頼性を実現-
日本IBM(社長;大歳卓麻、NYSE:IBM)は本日、半導体を採用したブレードサーバー用の内部記憶装置「ソリッド・ステート・ドライブ(Solid State Drive)」を発表しました。IBMダイレクト価格(税込)は77,700円(シングルタイプ)または155,450円(デュアルタイプ)、出荷開始は8月15日からの予定です。
「ソリッド・ステート・ドライブ(Solid State Drive、以下SSD)」は、業界で初めて全面的に半導体を採用した、従来のハードディスクドライブ(HDD)に代わるブレードサーバー専用の内部記憶装置です。その省電力性や信頼性から、システムのエネルギー効率改善を考えるすべてのお客様に最適な製品であり、特に大規模なデータセンターの環境対応において顕著な効果を発揮します。
SSDはアクセス速度の速い半導体(メモリータイプ)の記憶装置であることに加え、シンプルなケーブル接続で高速転送を実現するシリアル転送方式「SATA(Serial ATA)インターフェース」を採用したことで、HDDに比べ最大23倍のアクセス速度*1を実現しました。また、HDDに比べ消費電力を87%に抑えることができ、これは14枚のブレードサーバーをシャーシに搭載した場合、ブレードサーバー約1枚分の消費電力を節約できる計算になります。SSDはHDDのように製品自体にメカニカル構造を持たないことから衝撃に強く、動作保障範囲温度も摂氏0度から70度まで対応します*2。さらに、従来のHDDに比べSSDは約3倍の耐故障性を確保している*3ことから、SSD単体においてHDDを2個でRAID-1(ミラーリング)構成を組むこと以上の信頼性を実現しています。なお、SSDはNEBSレベル3にも準拠しています*4。
SSDはIBMのブレードサーバー「IBM(R) BladeCenter(TM) モデルHS21 XM」用に特化された製品で、当該のBladeCenterを購入の際にオプションとして選択が可能です。製品の詳細は下記の通りです。
◆「ソリッド・ステート・ドライブ(Solid State Drive)」
・対応製品:IBM BladeCenter HS21 XM
・容量:シングルタイプ;15.8GB/デュアルタイプ31.6GB(15.8GB×2)
・2.5型スリムライン・フォームファクター規格対応
・S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology、ハードディスクドライブに搭載される障害の早期発見・故障の予測機能)対応
・IBMダイレクト価格(税込):シングルタイプ 77,700円/デュアルタイプ 155,450円
・購入後1年保証製品
SSDはお客様のブレードサーバーの使用効率の向上や、データセンターの熱・電源使用量問題を解決する一助となる製品です。IBMはSSDや、BladeCenterに実装されるサーバーの消費電力および熱に対するソリューション・ポートフォリオ「Cool Blue(TM)」など、IBMが提唱するデータセンターの省エネルギーへの取り組みである「Project Big Green」をお客様とともに推進するための製品やソリューションを、今後も提供していきます。
また、今回日本IBM創立70周年を記念し、SSD(デュアルタイプ)を先着100台に限り、1台70円(税込)にて提供いたします。ただし、SSD(デュアルタイプ)と「IBM BladeCenter HS21 XM」を同時に購入されることを前提とし、お申し込みを所定のキャンペーンサイトより8月1日から9月15日まで受け付けます。(なお定数に達し次第締め切りとさせていただきます)
ソリッド・ステート・ドライブ(SSD) 日本IBM創立70周年記念キャンペーンお申し込みサイト(8月1日よりオープン)
http://www.ibm.com/jp/bk/ssd70/
注)
*1:IBM調べ。4kBのランダム読み込み時のIOpsを146GB SAS Drive Savio 10K2(FW B552)と比較した場合。
*2:SSD本体のみの動作保証範囲温度です。なおBladeCenter HS21 XMの動作保証範囲温度は摂氏10度から35度です。
*3:IBM調べ(2007年6月現在)。MTBF(Mean Time Between Failure、何日に一度故障するかを計る平均故障間隔)計測値に基づきます。SSDは918,298MTBFに対し、従来のSAS HDDは304,167MTBFとなっています。
*4:NEBS(Network Equipment Building System)とは、通信業界の可用性の高いサービスを実現するために、通信事業者が機器購入の目安とするための指標となる基準です。高温や高湿度、また火災や振動などの障害原因となる物理的、電気的、電磁的などの要因に対する耐性の評価、認定を行い、3段階(レベル3が最高)でその結果を示します。
以上
※IBM、BladeCenter、Cool Blueは、IBM Corporationの商標。
※他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。
●添付:SSD製品写真
(※ 関連資料を参照してください。)
<お問い合わせ先>
ダイヤルIBM Tel:0120-04-1992
<関連サイト>
IBM BladeCenterトップページ
http://www.ibm.com/systems/jp/bladecenter/index.shtml
IBM Cool Blueソリューション トップページ
http://www.ibm.com/systems/jp/x/technology/coolblue.shtml
IBM Project Big Green トップページ
http://www.ibm.com/systems/jp/saiteki/cost_efficiency/energy_efficiency/
(※ SSD製品写真は関連資料を参照してください。)