住友スリーエム、セラミック砥粒を用いたフラップディスク型研磨材を発売
セラミック砥粒を用いたフラップディスク型研磨材を新発売
-単位時間あたりの研磨量が多く作業効率がアップ-
住友スリーエム(株)では、一般鋼をはじめステンレス鋼などの溶接後にできるビード(注1)除去や端面バリ取り(注2)に最適なディスク型研磨材<3M>セラミックディスク957Aを販売開始しました。
従来、ステンレス鋼やアルミ、鉄板などの金属溶接時にできるビード除去、および除去後の目消しや端面バリ取りには、酸化アルミニウム砥粒やアルミナジルコニア砥粒をコーティングした研磨布を放射線状に配列したフラップディスクが主流で使われています。
この研磨・研削工程では、特にステンレス鋼などの難削材で高い研磨力を持続的に発揮し、研磨時間をさらに短縮することが求められています。
<3M>セラミックディスク957Aは、3M独自のセラミック砥粒である<キュービトロン>砥粒を用いたフラップディスクです。外径100mmのディスクグラインダーに取り付けて使用します。
従来の酸化アルミニウム砥粒やアルミナジルコニア砥粒は溶融・冷却後に破砕して製造されるのに対して、<キュービトロン>砥粒は特殊なセラミック原料を混合・粘土化し、破砕した後に焼成するプロセスを採用することで、表面にクラック(亀裂)が発生しないため欠けにくく、耐衝撃性、耐磨耗性に優れています。また、シャープで鋭利な切っ先をもつため、難削材であるステンレス鋼などのビート除去などに優れた研磨力を発揮し、単位時間あたりの研磨量が一般的な酸化アルミニウム砥粒を使用したフラップディスクと比較し粒度#60で1.5倍(注3)以上あり、研磨に要する作業時間を短縮することができます。
製品は外径100mmで粒度別に♯60、#80、#120の3種類あります。
<3M>セラミックディスク957Aの仕様
製品名: <3M>セラミックディスク957A
粒度: #60
外径: 100mm
孔径: 15mm
最高使用回転数: 13,800RPM
数量: 5ディスク/箱
円/箱: ¥4,000 メーカー希望小売価格(税別)
製品名: <3M>セラミックディスク957A
粒度: #80
外径: 100mm
孔径: 15mm
最高使用回転数: 13,800RPM
数量: 5ディスク/箱
円/箱: ¥4,000 メーカー希望小売価格(税別)
製品名: <3M>セラミックディスク957A
粒度: #120
外径: 100mm
孔径: 15mm
最高使用回転数: 13,800RPM
数量: 5ディスク/箱
円/箱: ¥4,000 メーカー希望小売価格(税別)
住友スリーエムでは、研磨材市場において<キュービトロン>砥粒を用いた研磨材で20年以上の販売実績があります。その他、研磨材製品ラインには不織布研磨材、精密・超砥粒研磨材などがあります。一般金属溶接、板金加工市場向けの塗布研磨材として、研磨力の高い製品の導入により製品ラインを拡充しました。
(注1)母材と母材の間に隙間がある場合は、その空間を補填するために溶加材(溶接ワイヤなど)が用いられる。また、隙間が埋める必要が無くても、強度的に肉厚を増す場合には溶加材が使われる。溶接ビードは溶接ワイヤと母材が溶融した後、冷却して固まったもの。
(注2)各種金属の切断面や機械加工などにおいてできる鋭角で小さな不要な突起のこと。
(注3)対象被研磨素材や条件によって変わります。
◆写真キャプション:
画像1:ステンレスのバリ取り作業風景
画像2:<3M>セラミックディスク957A
(※添付資料を参照)
*<3M><キュービトロン>は3M社の商標です。
<住友スリーエム株式会社>
住 所:〒158-8583 東京都世田谷区玉川台2-33-1
資本金:189億2,927万円
社 長:ポール・D.ロッソ
<製品についてのお問い合わせ>
カスタマーコールセンター Tel 0570-011-211
掲載予定ウェブサイト http://www.mmm.co.jp/asd/products/957a/
以 上