シンクレイヤなど、無線を活用した地域情報格差対策システムの実証実験を開始
国内初!! 無線による情報格差是正手法の検証開始
~ 無線共聴システムとWiMAXによる地域情報格差是正についての検証開始~
シンクレイヤ株式会社およびビーム計画設計株式会社を含む民間企業グループ21社は、この度地域情報格差対策として無線を活用したシステムを開発し、動作検証を目的とした実験を開始しました。
本プロジェクトでは、地上デジタルテレビ放送普及の迅速化を図る手法として検討が進められている「無線共聴システム」と、ブロードバンド不毛地帯に対する対策手法として期待されている「WiMAX」を利用したシステムの検証を行うものです。
実験は東海総合通信局の実験免許を取得し、飛騨市の協力のもと岐阜県飛騨市神岡町の山之村地区にて2006年12月19日より本格的な実験を開始しました。1月から3月までの間に全国の自治体及び一般を招いて実験の公開を6回実施する予定です。
(自治体向け1/25(木)、2/23(金)、3/23(金)、一般向け1/24(水)、2/22(木)、3/22(木) 詳しくは実験用ホームページ http://www.bc-ad.net/project/form/index.html を参照願います)。
尚、地上デジタル放送受信の無線共聴システムとインターネット通信のWiMAXを同時に検証するのは、本プロジェクトが国内初となります。
飛騨市古川町で受信した地上デジタルテレビ放送信号とインターネットの信号を、約50km先の同市神岡町山之村まで光ファイバーで伝送。山之村地区のJA森茂支店と山之村小中学校脇の柱に設置した無線共聴システム用「極微小電力送信装置」と、インターネット通信用「WiMAX発信器」で光信号を電気信号に変換し、アンテナを通じて無線で送信します。各家庭では、この無線電波を受信して地上デジタルテレビ放送を見たり、インターネットが出来るようになります。
今回シンクレイヤは、地上デジタルテレビ放送の無線共聴システム用「極微小電力送信装置」を開発いたしました。
2011年の地上デジタルテレビ放送の完全移行で全国の山間部や離島などで約300万世帯が難視聴となる恐れがあると言われています。シンクレイヤは、地上デジタルテレビ放送の中継局整備の迅速化を図るため、本実験の成果を基に無線共聴システム用機器の早期リリースを目指します。