住友電工、光通信網の工事効率化に貢献する「光ファイバ融着接続機」のラインナップを刷新
光ファイバ融着接続機のラインナップを刷新
住友電気工業株式会社は、FTTHなどの光通信網の工事効率化に貢献する「光ファイバ融着接続機」のラインナップを刷新します。
新ラインナップは、小型融着接続機「TYPE-25e」、多心融着接続機「TYPE-66」、コア直視型単心融着接続機「TYPE-39」の3機種で構成され、本年1月24日から26日までの3日間、東京ビッグサイトにて開催される「ファイバオプティクスEXPO(FOE2007)」で公開します。
日本におけるFTTHサービス加入者数は、すでに700万世帯以上となり、世界的にも光通信網構築が急速に進んでいます。当社は2004年に、光ケーブルの新設および保守を支援するツールとして「ハンディシリーズ(小型融着接続機「TYPE-25」および関連工具類)」をリリースし、各方面から高い評価を頂いています。
新機種ではそれぞれの工程で時間短縮を図り、接続サイクル時間の短縮化を実現しています。また、お客様の利便性に配慮し、電極棒やファイバホルダについて3機種間での共通化を図りました。加えて、有害物質を極力排除した設計により、昨年7月より施行された欧州RoHS指令にも適合しています。
既にTYPE-39は、海外市場で先行リリースされており、従来機を大きく上回るペースで販売されています。
各機種の特長は次の通りです。
■小型融着接続機「TYPE-25e」(単心~4心テープ接続用)
1.省電力設計
小型バッテリ駆動を想定し徹底した省電力設計により、一回の充電で60回の接続・補強が可能(当社従来製品比2倍)となりました。
2.バッテリ取り出し不要
バッテリを取り出すことなくAC100V電源へ簡単に切替できるようになり、携帯電話のように手軽に充電できます。
3.接続時間を大幅短縮
接続時間を大幅に短縮し、4心テープで15秒、単心ファイバで11秒を実現しました。(当社従来比約30%減)
4.分散シフトシングルモード光ファイバ(DSF)などにも対応
5.ファイバホルダを一新
簡単かつ正確にファイバを所定位置にセットできる、ファイバホルダを新たに開発しました。
■多心融着接続機「TYPE-66」(単心~8心/12心テープ接続用)、コア直視型単心融着接続機「TYPE-39」(単心接続専用)
1.デュアルヒータ搭載
世界で初めて補強器を2式搭載することにより、究極的な高速化における課題とされる補強工程での待ち時間を大幅に削減しました。(TYPE-39の接続・補強サイクルタイムにて当社従来比30%減)
2.オートスタート機能
作業能率を更に向上させるため、接続・補強共にボタン操作が不要なオートスタートモードを搭載しています。
3.徹底した省電力設計
バッテリで80回(TYPE-66)の接続・補強が可能(当社従来製品比60%増)となり、大容量バッテリ(オプション)の使用ではさらにその倍の作業が可能です。
4.ファイバホルダを一新
TYPE-25eと共通で使える新しいファイバホルダを採用しました。(TYPE-66)
5.独立風防クランプ搭載
ファイバクランプを風防に搭載して接続前の操作を簡単にする一方、ファイバクランプは左右独立で調整可能とし、曲げ癖のあるファイバを確実にセットできるようにしました。
なお、これら新機種は2月より納入開始予定です。標準価格はオープンとし、従来機種と同等の販売価格を想定しています。
以 上