メビックス、オムロンヘルスケアと次世代型医療機器データ通信デバイスの開発委託契約を締結
ヘルスケア市場への本格参入に向けた次世代型医療機器データ通信デバイス
開発開始に関するお知らせ
当社は、今後の大規模臨床研究における生活習慣病関連研究の受注拡大やヘルスケア市場への本格的な参入に向けた汎用性の高い次世代型医療機器データ通信デバイスの開発にあたり、オムロンヘルスケア株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:赤星慶一郎、以下「オムロンヘルスケア」)と開発委託契約を締結しましたので、下記の通りお知らせいたします。
記
1.開発の目的
当社は、臨床試験支援管理システム「CapTool(キャプツール)」を活用した臨床試験支援サービスの提供をコア事業としており、「CapTool」と医療機器を連携させた臨床試験支援サービスの提供をベースに、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満)のような生活習慣病の予防や進展抑制、さらに心筋梗塞、脳卒中の予防等のヘルスケア領域への進出に取り組んでおります。
オムロンヘルスケアは、医療機器の開発・販売を主な業務としており、その製品のブランド力及び技術力に関しては業界屈指の企業であります。なお、当社とオムロンヘルスケアは、両者の合弁会社であるクリノグラフィ株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:小野起代己)を通じた健康情報サービス事業に関する業務提携基本契約書(平成18年10月23日締結)を締結しております。
また本邦においては、生活習慣病の患者数が年々増加する傾向にあり、平成20年4月から医療保険者において、40歳以上の被保険者・被扶養者に対するメタボリックシンドロームの健診及び保健指導の実施が義務づけられるなど、生活習慣病の予防や進展抑制への取り組みが本格化されつつあります。
このような状況下、当社は、生活習慣病の予防や進展抑制の基盤となる仕組みを提供することにより、大規模臨床研究における生活習慣病関連研究の受注拡大やヘルスケア市場へ本格的に参入することを目的に、家庭用医療機器と「CapTool」を繋ぐ汎用性の高い次世代型データ通信デバイスの開発を、オムロンヘルスケアに委託致しました。これはオムロンヘルスケアが保有する生体情報機器のデータ通信機能と、メビックスの保有するデータ管理・活用ノウハウを相互に生かしたシステムを構築することを目的としています。
2.次世代型データ通信デバイスの特徴
この度開発する次世代型通信デバイスは、家庭用医療機器より測定データを抽出し、モバイル型のデータ通信カードや携帯電話を通じてデータセンターにデータ送信し、「CapTool」を介して測定データに基づく健康状態や健康指導に関するメッセージを表示する装置です。主な特徴は次の通りです。
1)互換性を重視
本通信デバイスは、血圧計、歩数計、体組成計、血糖測定器等の生体情報計測機器に対応し、複数のデータ通信カードや携帯電話との通信接続する互換性の高い製品の開発を目指します。
2) 高い操作性
LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ) 表示などユーザにとって簡便で、使いやすい・分かりやすい製品の開発を目指します。
3)健康状態や保健(健康)指導のメッセージ表示機能
通信デバイスに搭載されるLCD において、測定データの送信後、リアルタイムに健康状態や保健(健康)指導のメッセージが表示される製品の開発を目指します。
3.今後の予定
当社は、2007年中の本通信デバイスの販売開始を目指し、本通信デバイス、「CapTool」並びに家庭用医療機器を下記のように活用し、大規模臨床試験市場及びヘルスケア市場における「CapTool」のデファクト化進展を図って参ります。
1)学会・研究会・医師主導の大規模臨床研究における活用
主に生活習慣病領域の大規模臨床研究において、患者が自宅で測定した血圧、血糖、歩数、体重等の測定データを本通信デバイスにより送信して頂き、直接個々の患者データを「CapTool」に集積することで効率的且つ高品質な臨床試験支援を致します。
2)健康保険組合やフィットネスクラブにおける活用
健康保険組合が実施する、組合員に対するメタボリックシンドロームの健診及び保健指導において、あるいはフィットネスクラブの会員向け健康指導サービス等において、本通信デバイスと「CapTool」を活用し、組合員/会員の保健(健康)指導や自己健康管理向けにIT を活用した効率的且つ高品質な保健(健康)指導支援システムの提供を目指します。
【生活習慣病の予防や進展抑制のための健康情報管理及び健康・保健指導サービス概要】
* 関連資料 参照
4.オムロンヘルスケア株式会社の概要
(1) 名称:オムロンヘルスケア株式会社
(2) 主な事業内容:家庭用・健康医療機器の開発・販売
(3) 設立年月日:2003年7月1日
(4) 本店所在地:京都市右京区山ノ内山ノ下町24番地
(5) 代表者:代表取締役社長赤星慶一郎
(6) 資本金:50億円(平成18年3月31日現在)
(7) 大株主構成及び持株比率:オムロン株式会社(100%)
(8) 当社との関係:該当事項なし
5.クリノグラフィ株式会社の概要
(1) 名称:クリノグラフィ株式会社
(2) 主な事業内容:医療用具及び情報通信機器の開発・販売並びに健康情報管理サービスの提供
(3) 設立年月日:2003年3月9日
(4) 本店所在地:東京都文京区小石川一丁目3番25号小石川大国ビル
(5) 代表者:代表取締役社長小野起代己
(6) 資本金:5,000万円(平成19年2月28日現在)
(7) 大株主構成及び持株比率:メビックス株式会社51%、オムロンヘルスケア株式会社49%
(8) 当社との関係:連結子会社
6.業績に与える影響
本通信デバイスの開発開始に伴う今期の業績への影響については現時点では軽微であると予想しておりますが、来期以降の業績への影響については判明次第お知らせいたします。なお、現時点におきまして本通信デバイスに関し、具体的な目途が立っている案件はございません。
以上