リニアテクノロジー、切り換え可能な終端を内蔵したRS485トランシーバなど5品を販売
リニアテクノロジー、新製品「LTC2854/LTC2855」および「LTC2850/LTC2851/LTC2852」を販売開始
切り換え可能な終端を内蔵した±25kV ESD 3.3V RS485トランシーバ
2007年2月28日 - リニアテクノロジーは、リニアテクノロジーは、3.3V電源を備えたシステムで動作する2種類の新RS485トランシーバ・ファミリ「LTC2854/LTC2855」および「LTC2850/LTC2851/LTC2852」5品種の販売を開始しました。5品種共にコマーシャル温度範囲とインダストリアル温度範囲で規定され、1,000個時の参考単価はいずれも183円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC2850は半二重モード、LTC2851/LTC2852は全二重動作をサポートし、これら3品種は8ピン/10ピン3mm×3mmDFNパッケージ、8ピン/10ピンMSOPパッケージ、8ピン/14ピンSOパッケージで供給されます。
LTC2854は半二重モードで動作し、10ピン3mm×3mmDFNパッケージで供給されます。LTC2855は全二重動作をサポートし、12ピン4mm×3mmDFNおよび16ピンSSOPパッケージで供給されます。
LTC2854/LTC2855は、切り換え可能な終端を内蔵したRS485トランシーバです。また、LTC2850/LTC2851/LTC2852は業界標準のピン配置を採用し、20Mbpsの最大データレートをサポートします。LTC2854のインターフェイス・ピンは、高度なESD保護機能によりラッチアップや損傷なしで最大±25kV(人体モデル)に耐えることができ、このファミリの他のデバイスは最大±15kVに耐えることができるので、堅牢な産業および車載アプリケーションに最適です。すべてのレシーバは1/8ユニット負荷を備えているので、1本のバスに最大256のデバイスを接続できます。また、すべてのドライバは、ディスエーブル時や電源が取り外された場合、全同相範囲で出力をハイ・インピーダンスに維持します。すべての出力の電流制限やサーマル・シャットダウンにより、バス競合やフォールトによる過度の電力消費を防ぎます。
LTC2854/LTC2855は、5V電源で動作するLTC2859/LTC2861 RS485トランシーバを補完するデバイスです。RS285ネットワークでは、ツイストペア線の物理的レイアウトやノードの配置に基づいてエンドユーザが120Ωの終端抵抗を設置する必要があります。バスが延長または再構成される場合、エンドユーザは終端を再度変更しなければなりません。この新しいトランシーバ・ファミリを使用すれば、ソフトウェア制御で内蔵終端をオンまたはオフに切り換えることによってエンドユーザの物理的介入なしに適切なノードを終端させることができます。これらの特長により、既存のRS485トランシーバの機能性を高めると同時に、小型DFNパッケージに終端抵抗とトランシーバを完全に搭載することによってソリューション全体のサイズを低減します。
【 LTC2850/LTC2851/LTC2852およびLTC2854/LTC2855の特長 】
・電源電圧:3.3V
・ロジック選択可能な120Ω終端抵抗を内蔵(LTC2854/LTC2855)
・データレート:20Mbps(最大)
・最大±25kV(人体モデル)のESDによる損傷またはラッチアップなし(LTC2854)
・高い入力インピーダンスにより、256ノードが可能
・全同相範囲でフェールセーフ・レシーバ動作を保証
・8ピン/10ピン3mm×3mmDFN、8ピン/10ピンMSOP、8ピン/14ピンSOパッケージ
(LTC2850/LTC2851/LTC2852)
・10ピン3mm×3mmDFNパッケージ(LTC2854)、
12ピン4mm×3mmDFNおよび16ピンSSOPパッケージ(LTC2855)
以上