日本郵船、新造ばら積み船「新山陽丸」が大島造船所で竣工
新造ばら積み船"新山陽丸"竣工
当社が建造を進めていた9万重量トン型ばら積船"SHIN SANYO MARU"(新山陽丸)が、2月28日に株式会社大島造船所(長崎県西海市)で竣工しました。
この船は当社が中国電力株式会社向けに運航する4隻目の専用船で、同社三隅発電所(島根県浜田市)他へ燃料炭を輸送する当社石炭輸送の主軸、「幅広・浅喫水」船(注)です。長期輸送契約によって、主に豪州・インドネシアなどの地域から同発電所及び石炭貯蔵施設(コールセンター)向けの石炭輸送に従事する予定です。
同日、大島造船所にて行われた命名竣工式には、中国電力株式会社取締役副社長 末廣惠雄御夫妻並びに当社代表取締役副社長経営委員 山脇康夫妻をはじめとする関係者が列席し、"SHIN SANYO MARU"は列席者にその門出を祝福され、また多くの関係者に見守られる中、積地であるオーストラリア・ニューキャッスル港へ向けて処女航海の途につきました。
【本船概要】
全長: 235.0メートル
全幅: 43.0メートル
計画満載喫水: 12.9メートル
総トン数: 50,500トン
載貨重量トン数: 89,999トン
造船所: 株式会社大島造船所
(注)「幅広・浅喫水」船
水深制限のある港への大量輸送を行なうため、7万トン積パナマックス型ばら積み船の通常船型の全幅を広げ、改良を加えることで喫水の浅い船型としている。積載トン数も通常のパナマックス比2万トン増量となり輸送効率が向上する。