矢野経済研究所、ドライブレコーダー市場の動向調査結果を発表
ドライブレコーダの最新動向に関する調査結果
■ 調査要綱
矢野経済研究所では、ドライブレコーダに関する実態を調査し、日本国内におけるドライブレコーダの市場規模(台数、金額) の販売動向、デバイスの採用動向、技術動向等を明らかにすることで、今後のドライブレコーダの動向を分析、2012年までの市場規模を予測した。
1.調査期間: 2006年6月~12月
2.調査方法: 弊社研究員による面接取材、電話取材、文献調査等
3.調査対象: カメラ付きドライブレコーダの販売動向
4.調査対象先: ドライブレコーダメーカ、販売業者、タクシー事業者
■ 調査結果とサマリー
●06年、新規参入メーカにより市場が活性化、前年比324.8%(金額ベース)
・06年は、まさにドライブレコーダ市場が開花した年であった。新規参入メーカが高付加価値製品を上市しはじめたことが大きな要因となっている。
・各メーカは、以前からドラレコの存在を意識したが、いよいよ市場の生成期が終わったと判断したとみられる。
●タクシー向けが市場を牽引するも、そろそろ飽和感も?
・比較的小さな事故が多い都市部のタクシーでの需要は旺盛なものがあった。しかし、その他商用車や乗用車と比較するとタクシーの市場が小さく、数年内にはタクシー業者にはある程度行き渡り、飽和感が出てくるとみられる。
●トラック向け市場のキーワードは、高付加価値化?
・トラック向けの市場は、車体の単価が大きいことから、ドラレコへの投資は負担が少なく比較的導入はしやすい。特に、トリガを急発進・休停止に反応するように設定すれば、将来的には燃費向上に繋がることはユーザーメリットを高める。
・しかし、トラックは「一度発生したら取り返しがつかない」ために、予防安全の機能やドライバー教育が重要である。タクシー向けとは、異なる設計思想が求められる。
●コンシューマ市場は、エンターテイメント性への需要もある
・コンシューマ市場でもセイフティ機能は重要であり、EDR(イベントデータレコーダ)等から純正品で発達するという見方がある。しかし、コンシューマならではの活用法として、エンターテイメント機能を求めて購入するケースもあり、安全装置としてのドラレコと分けて考える必要がある。
・また、カーナビや携帯電話との融合も考えられるため、今後の動向は予断を許さない。
■ 発刊資料のご案内
資料名:「ネットワーク化するドライブレコーダ市場の新展開とその戦略-プローブカーのキーデバイス-」
2007年1月30日発刊 定価:136,500円(本体価格130,000円、消費税6,500円)
○株式会社矢野経済研究所
所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越孝
設立:1958年3月年間レポート発刊:約250タイトル URL: http://www.yano.co.jp/
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