PALTEK、韓国社製24Mbps PLCモデムモジュール「XMDL-2300」などを販売
ゼルライン・ジャパン、24Mbps PLCモデムモジュール「XMDL-2300」と、
同製品を組込み総務省より型式指定を取得した評価用24MbpsPLCモデム「XEVT23」を、
2007年3月から販売開始
半導体および関連ソフトウェアのソリューションサプライヤである株式会社PALTEK(本社:横浜市港北区、代表取締役社長:高橋忠仁)が販売代理店となっている韓国の高速電力線通信(PLC:Power Line Communication)用LSIメーカー、ゼルライン社の日本法人である株式会社ゼルライン・ジャパン(本社:東京、以下ゼルライン・ジャパン)は、24Mbps PLCモデムモジュール「XMDL-2300」と、この「XMDL-2300」を組込み、総務省より型式指定を取得した開発者向け評価用24MbpsPLCモデム「XEVT23」の販売を、2007年3月より開始すると発表した。
高速電力線通信は、オフィスや家庭にある電源コンセントをネットワークコネクタとして使用し、構内ネットワーク(LAN)高速化の切り札として各種ネットワーク製品への利用が期待されている。昨年10月4日に、電波法に関する省令が総務省により公布され、日本国内でも屋内配電線を使用しデータ通信をすることが可能となっている。
この度、ゼルライン・ジャパンは韓国本社とともに組込み用PLCモデムモジュール「XMDL-2300」を開発し、技術者向け開発評価用PLCモデムとして、「XMDL-2300」を組込んだ高速データ通信が可能な「XEVT23」の型式指定を総務省より取得した。これにより組込み用PLCモデムの実証試験が種々の環
境で実施することが可能となる。
高速電力線通信は、離れた場所や部屋間など、Ethernetのケーブルを長々と敷設することなく通信環境を提供することを可能とし、監視カメラやテレビ電話型のドアホンなどのネットワーク製品、VoIP/TV電話、工場/ビル管理などへの利用が考えられている。
韓国ゼルライン社は、自社で独自開発したPLC専用LSIを利用して高圧~低圧対応PLCシステム機器など最大通信速度24Mbpsの製品群を開発し、先行して韓国、中国、マレーシアなどアジア各国に出荷している。
■品名 : XEVT23
■価格 : オープン価格
■販売代理店 : 株式会社PALTEK
ゼルライン社について:
ゼルライン社は、韓国ソウル市を本社として1999年に設立された半導体開発会社であり、PLC分野における世界的リーディングカンパニーのうちの1社。ゼルライン社は韓国国家産業資源部(MOCIE)と高速PLCアクセスシステム開発のプロジェクトを締結し、チップ開発・システム開発及び韓国、中国を中心としたアジア圏で大規模な実証実験を行っている。
株式会社ゼルライン・ジャパンは、1995年に設立された韓国のファプレスLSIメーカーの日本法人として、日本市場におけるPLC普及活動を目的に2002年に設立された。
ゼルライン社に関する詳細は、ウェブサイト http://www.xeline.co.jp で公開している。
株式会社PALTEKについて:
PALTEKは、主にPLD、アナログ半導体およびASSP(Application Specific Standard Product:特定用途向け標準品)に強みを持ち、堅調に業績を伸ばし、1998年には株式を公開した。PALTEKは、「多様な存在との共生」という企業理念に基づき、最適なハードウェアおよびソフトウェアのソリューションを提供することで、ユビキタスネットワーク社会の発展に寄与していく。
株式会社PALTEKに関する詳細は、ウェブサイト http://www.paltek.co.jp/ で公開している。
■専門用語説明
・PLC(Power Line Communication):
オフィスや一般家庭に引き込まれている電力線に,電力を供給するだけではなくデータの信号を乗せて電力線を通信回線として共用しようとする技術。すでに敷設済みの電力線を通信に利用するため、容易にネットワークの構築が可能。総務省は、平成18年10月4日、高速電力線通信(高速PLC)の屋内利用に関する省令改正を行った。これにより、総務省による型式指定を受けた高速電力線通信は、屋内に限り、個別の許可を受けずに使用することができる。