日本無線、20MHzまでの広帯域化に対応したモバイルWiMAX通信システムを開発
モバイルWiMAX通信システムを開発
-20MHzまでの広帯域化に対応-
日本無線株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:諏訪頼久以下JRC 日本無線)は、IEEE Std 802.16e(TM)に準拠したモバイルWiMAX 通信システムを開発しました。
本システムは、上位ネットワークとの接続および基地局間のハンドオーバーを制御するASN-GW(Access Service Network-Gateway) 、基地局装置、ならびにカード型端末装置から構成されます。モバイルWiMAX の持つ広帯域移動無線通信の可能性を追求すべく、基地局装置および端末装置は2048個のサブキャリアをFFT処理できる高速ハードウェア演算部を実装し、20MHzまでの周波数帯域幅に対応可能です。現在の装置は使用無線周波数帯2.5GHz、基地局最大送信電力20Wとなっていますが、RF部の変更により他の周波数帯にも適用可能です。
JRC日本無線では、現在、フェージングシミュレータを用いた移動環境下を含むスループット特性の評価、ハンドオーバー試験、ならびにマルチキャストによる動画像のストリーム配信などの実験を進めておりますが、2007年9月を目途に、より一層の小型経済化をはかったモデルを市場に投入する予定です。
また、本システムをベースとしたモバイルWiMAX実験システムを、株式会社NTTドコモ殿に納入いたしております。
■ JRC日本無線が想定するWiMAXネットワーク
< 仕様 / 諸元 >
適用規格 IEEE Std 802.16e.-2005
送受信周波数 2.5GHz帯
周波数帯域幅 10MHzまたは20MHz
無線アクセス方式 OFDMA
複信方式 TDD
基地局装置最大送信電力 20W
【お問い合わせ先】
モバイル通信ビジネスユニット
E-Mail: pr@jrc.co.jp