新日鉄マテリアルズ、マイクロボール・バンピング・サービスの本格展開で事業体制整備
マイクロボール・バンピング・サービスの本格事業化
新日鉄マテリアルズ(株)(社長:石山 照明 東京都千代田区大手町2-6-3、TEL03-3275-6111)は、当社独自技術である半導体基板への一括搭載ボールバンピング技術によるマイクロボール・バンピング・サービスの事業展開を図って参りましたが、この度本格事業体制を整えることとなりました。
当社は、カシオマイクロニクス(株)青梅工場内に月産7,500枚の生産ラインを整備し、吸着配列法によるウェーハへの一括搭載ボールバンピングの受託加工を行っています。
当社のボールバンピング技術は、バンプ高さの均一性、狭ピッチ化への対応、三元系以上の鉛フリーハンダをはじめとしたボール材料の選択の自由度など、既存技術にはない特徴を有することで注目されています。
このたび、同サービスの事業化をすすめてきたBUMPグループを、本年4月1日付にて部組織に昇格させ、インターコネクト部(部長:金子 高之(予定))として本格事業化を図ることといたしました。
当社のボールバンピング技術は、ICの狭ピッチ端子形成に活かされています。この様に昨今の狭ピッチ化進展に加え、鉛フリー化への移行に伴って出てきた、従来のスクリーン印刷やめっき技術では対応が困難とされているニーズに対し、当社のボールバンピング技術は十分に応えうるものと自負しています。
また当社のボールバンピング技術は、ウェーハレベルチップサイズパッケージ(W-CSP)やフリップチップ等、幅広く対応が可能です。現在は月産能力7,500枚ですが、1~2年以内に月産2万枚レベルへと能力を引き上げる予定です。また、親会社である新日本製鐵(株)の先端技術研究所では、更なる狭ピッチ化、Low-kデバイスへの対応技術(バンプ組成の最適化など)や、ハンダボール(製造販売は子会社の日鉄マイクロメタル(株)が担当)及びその他周辺材料の研究開発も行っています。当社は、材料からボールバンピングまでの一貫したサービスを提供し、多種多様な顧客ニーズに応えて参ります。
※ 参考図は添付資料を参照