エルピーダメモリ、ナノエレクトロニクス研究機関「IMEC」と共同研究プログラム契約を締結
IMECのCMOSリサーチプラットフォームに参加
エルピーダメモリ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長兼CEO:坂本幸雄 以下、エルピーダ)は、このたび、CMOS微細化に取り組むため、欧州の独立系ナノエレクトロニクス研究機関であるIMECと複数年にわたる共同研究プログラムを契約いたしました。
これにより、5大DRAMベンダーのうち4社が世界的なIDM企業やファンダリメーカーと共にIMECの世界的なリサーチプラットフォームでの研究を行うことになります。
なお、エルピーダの研究者チームは4月1日から、50nmプロセス以降の世代を開発するためのソリューションを探るため、IMECの研究者たちとの共同研究を開始します。
エルピーダのIMECリサーチプラットフォームへの参加を光栄におもいます。エルピーダのメモリ微細化に関する貴重なノウハウは我々のグローバルリサーチプラットフォームに重要な資産になると確信しています。
ロジックとメモリのさまざまな企業との強固なパートナーシップにより、IMECは半導体サプライチェーンのプレイヤーたちのニーズに応えることを目標としています。
<IMEC 社長兼CEO、ギルバート・デクラーク博士>
50nm DRAMプロセスから先、研究開発費の負担や技術的な課題は非常に大きくなっています。お客様に競争力のある製品をタイムリーにお届けするためには共同研究のパートナーが必要となってきます。
IMECの大規模なパートナーネットワークに参加することでエルピーダはDRAM市場での確固とした地位を保つことができるでしょう。
<エルピーダメモリ 代表取締役社長兼CEO 坂本幸雄>
●IMECについて
IMECはナノエレクトロニクスおよびナノテクノロジーの研究に関して世界をリードする独立した研究機関です。IMECは次々世代以降の半導体技術およびシステム設計技術あるいはユビキタス社会の実現に必要な技術の研究開発を行っています。IMECは大学における長期的・基礎的研究と産業界における技術開発との架け橋となる役割を担っています。IMECは最先端の研究開発内容、最先端の実験製造設備、独特な知的財産の共有方式、企業・大学・研究機関との世界的なネットワークを持ち、将来技術のあるべき姿を探求しています。IMECの本部はベルギーのルーベン市にあります。オランダのアイントホーフェン市にあるIMECオランダでは超低消費電力無線通信機器の研究を行っています。IMECの研究者数は約1500名(参加企業からの駐在研究員約500名を含む)です。その他に、米国・中国・日本にIMECのスタッフが駐在しています。IMECの2006年度総費用は約363億円(160円換算)です。IMECに関するさらに詳細な情報は、 http://www.imec.be でご覧いただけます。
●エルピーダメモリ株式会社について
エルピーダメモリ株式会社(TSE:6665)は、DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)のリーディングカンパニーです。世界トップレベルの技術力により、開発・設計・製造・販売活動を積極的に展開しています。最先端の製造技術を誇る生産拠点、広島エルピーダメモリ株式会社(前工程)と秋田エルピーダメモリ株式会社(後工程)を有し、また、世界のお客さまをサポートする販売・マーケティング拠点は、日本国内に加え、北米、ヨーロッパ、台湾、中国、シンガポールにあります。エルピーダは、大容量、高速、低消費電力、小型パッケージなどの先端製品ラインナップにより、ハイエンドサーバ、携帯電話、デジタル家電など幅広い応用分野にお応えします。