アナログ・デバイセズ、高い直線性が特長のモバイルWiMAX端末向けパワーアンプ「ADL5570」を発売
モバイルWiMAX端末のバッテリ寿命を延長し、信頼性の高い接続を
保証するパワーアンプ「ADL5570」
~優れた直線性、効率、出力パワーの組み合せにより、最高2.7GHz
までのWiMAX周波数帯をサポートする携帯機器を駆動~
ADL5570パワーアンプについて
ADL5570は、高い直線性が特長のモバイルWiMAX端末向けパワーアンプ(PA)です。2.3GHzから2.4GHz帯での動作用に最適化されていますが、2.5GHzから2.7GHzの周波数帯でも、優れた性能を提供します。高い直線性、出力パワー、および効率をあわせて提供することで、携帯機器におけるシームレスな接続性を保証し、バッテリの消耗を低減することができます。
優れた直線性、効率、出力パワー
バッテリ寿命は、ノートPC、携帯電話端末、PDAなどの携帯アプリケーションの設計における重要な課題です。ADL5570は、他社のWiMAX PAと比較しても、消費電流を半分に抑え、業界最先端の20%以上というPAE(電力付加効率)を提供します。この低消費電力性能がヒートシンクの必要性を減らし、システムの信頼性を高めるので、サイズおよびコストの両方の低減が可能になります。ADL5570は卓越した出力パワーに加えて、高い直線性を備え、信頼性の高いWiMAXブロードバンド接続に必要な高データ・レート化とより高い信号伝搬性能を実現します。ADL5570の出力1dBコンプレション・ポイント(P1dB)は31dBmで、3.5V電源でかつ2.35GHzにおいて、最高26dBmの出力パワー・レベルまで直線領域で動作します。また、EVM(エラー・ベクター・マグニチュード)を3%未満に保つことで、システム・レベルの信号ノイズを最小化します。出力パワー、効率、および信号忠実度における優れた性能の組み合せにより、長時間の作動が可能になるほか、伝送の中断を低減できます。これにより、WiMAX通信機器のユーザは最高のモバイル・ブロードバンドを経験することができます。さらに29dBのゲインを特長とし、様々な種類のトランシーバとともに用いることもできます。
付加機能に節電モード
ADL5570は、3.2Vから5.5Vの単一電源動作で、消費電流は250mA実行値です。出力レベルが10dBm以下の動作の場合には、低消費電力モードになり、動作電流は100mA、静止電流は70mAで最適化されます。
静止電流を10mAに低減する待機モードは、時分割二重接続端末がデータを受信しているときに便利です。
供給と価格について
ADL5570は現在サンプル出荷中で、量産は2007年5月の予定です。単価は10,000個受注時で3.00ドル(米国における参考価格です)、16ピン4mm×4mm LFCSP(リード・フレーム・チップ・スケール・パッケージ)で供給します。デバイスは拡張工業用温度範囲(-40℃から+85℃)の仕様となっています。詳細情報に関しては、ウェブサイトwww.analog.com/pr/ADL5570をご覧下さい。
製品に関する読者からのお問い合わせ先
アナログ・デバイセズ株式会社
ホリゾンタル・セグメント・マーケティング・グループ
電話 03-5402-8128